第64回阪神大賞典@阪神競馬場 [KEIBA]
3月20日(日)に阪神競馬場で開催された阪神大賞典(GⅡ)を観戦してまいりました。優勝馬には5月に京都競馬場で開催される天皇賞(春)への優先出走権が与えられるレースです。
正門前のモニュメント。競馬場の四季を表現しているとか。
まずは8Rに出走していた、マルクナッテ号(牝5)のパドックより。
ちょっと分かりにくいのですが、鬣がお洒落に編み込まれていて、可愛い!
重賞が開催される日は、やはり人が多いですね~。
さっそく、阪神大賞典のパドックを出走順ご紹介します。携帯カメラで撮影したので、画質が悪くて残念…。
カレンミロティック号(せん8)。
アドマイヤデウス号(牡5)。
トーホウジャッカル号(牡5)。
お誕生日が同じなので勝手に親近感を抱いています(笑)。一昨年の菊花賞以来、めざましい活躍がなかなかできていませんが、美しい尾花栗毛の馬体はひときわ目立っていました。
アドマイヤフライト号(牡7)。
私のラッキー☆ホース、ナリタポセイドンくんと同期ですね~。
マイネルメダリスト号(牡8)。
タンタアレグリア号(牡4)。
昨年、我らカンゲキトリオが熱く応援していた菊花賞馬キタサンブラック号と共にクラシック前線を盛り上げました。
3歳時、主戦の蛯名正義騎手が彼について「まだまだ子どもで、仲間の馬がいると喜ぶし、別の馬が先行すると寂しがって一緒に行こうとする。直線になって前に出すと、後ろにいる馬たちが来るのを待ってしまう」と評していて、可愛いなぁと注目していたのでした。
パドックの時も、やたらに馬主席や観覧席の方を気にしていたのがキュート。
因みに、鼻筋に着けているのはシャドーロールと呼ばれる馬具。通常は足元を気にする馬に装着するものですが、タンタアレグリア号が所属する国枝栄厩舎では、「レース中、どこにいるかすぐにわかるから」という理由で、全ての馬に着けているそうです(笑)。
カムフィー号(牡7)。
関係者の出入り口が気になるのかな?誘導馬さんが気になっていたのかな?
お尻の部分に模様が着けてあって、カッコイイ!
ストロベリーキング号(せん5)と、タマモベストプレイ号(牡6)
タマモベストプレイ号は、ナリタポセイドン号と同厩の南井克己厩舎所属。
この2頭は、パドック周回を常にショートカットしていました。ストロベリーキング号につられて、タマモベストプレイ号もショーとっカットする…という感じ。
そして…
サイモントルナーレ号(牡10)も、つられてショートカット(笑)。
シュヴァルグラン号(牡4)。
「僕はちゃんと歩きますけどね」
1番人気らしく、落ち着いた歩様でした。
騎手が騎乗し、誘導馬に先導されて、本馬場へ。
カレンミロティック号には秋山真一郎騎手、アドマイヤデウス号には岩田康誠騎手、トウーホウジャッカル号にはミルコ・デムーロ騎手が騎乗。
トーホウジャッカル号は、ミルコ・デムーロ騎手と新しいコンビで。
尾花栗毛が西陽に輝いて艶を増します。心を惹かれますね~。
そして、騎手が騎乗してもショートカットする2頭。
騎手が騎乗してもショートカットする2頭・その2(笑)。
「HANSHIN」の名を背負ってターフへ向かうシュヴァルグラン号と福永祐一騎手。
シュヴァルグラン号が本馬場へ向かうのを見届けて、後方を誘導する誘導場馬さん。
レースは1番人気・シュヴァルグラン号がタンタアレグリア号の猛追を振り切って優勝。
口取り式の様子。優勝レイを掛けられています。
快晴の下、パドックを回るお馬さんの様子がとても間近に感じられて、嬉しかったです。
★おまけ★
阪神競馬場の密かな(?)人気スポットとなっているのがこちら↓。
JRAが誇るイケメン騎手、浜中俊騎手(右)と藤岡康太騎手による、等身大壁ドン写真パネル(笑)。
因みにお隣には、ミルコ・デムーロ騎手による顔はめ写真パネルもあります(笑)。
JRAの目指している方向が…よく分からない…(笑)。
冬の馬事公苑(2) 陽射しに誘われて [KEIBA]
サトノカイザー号とのふれあいからしばらくして、冬の寒さが少し和らいだある日に、再び馬事公苑へ足を運びました。
「ど~も~、馬事公苑へようこそ☆」
この日も、営業上手のポニーさんがお出迎え♪
小道脇の放牧場には…
この日は、2頭が並び合って放牧されていました。
左の黒鹿毛さんは、クロフジ号かな?(馬事公苑には、黒鹿毛のサラブレッドは1頭だけみたいなので…違っていたらすみません)。もう1頭の右の鹿毛さんは、何てお名前かなぁ?
黒鹿毛さんの方が落ち着いている感じで、干し草をモリモリ食事中。鹿毛さんは食べるのにも飽きたのか、キョロキョロ、ウロウロしておりました。
時々、こうしてお鼻をくっつけあってはご挨拶。
「あのヒト、ずっといる…」
サトノカイザー号よりもずっと慎重な黒鹿毛さん。
「変なヒトかなぁ…」
逆光になってしまって分かりにくいですが、瞳がとても綺麗。
「ね~ね~、あのヒト、どう思う?変なヒトかなぁ?」
「ニヤニヤしながらずっと僕たちのこと見てるよね~」
「よし、僕の必殺技を見せてやるよ!」
…という会話があったかなかったかは知りませんが(絶対ない)…。
「えいや~っ!!」
突然、黒鹿毛さんがごろろ~ん!とローリングを開始!!
狭い放牧場の中で、何とも器用に、ダイナミックにごろろん、ごろろんとローリング。陽射しの温かい日は、ついついゴロンゴロンしたくなるのは、馬も人間も同じですね~☆
「ふい~…♪」
「気持ち良かった~?」
土のひんやりとした感触を楽しむかのように、しばらく寝そべっている黒鹿毛さんの様子を、鹿毛さんが見守っています。
「えいっ!えいっ!こんなの取ってやるっ!」
前肢に巻いてある肢巻(バンテージ)を、鼻先と口を使って器用に外そうとしている黒鹿毛さん。馬の鼻先って、本当によく動くし器用ですね!
…と、感心していたら、
「どうでしたか、僕のローリング」
にゅい~んと大接近。
ち、近っっ!!可愛いけど近っっ!!
「どうでしたかと聞いているんですが」
ぐいぐいと鼻を寄せてくれる黒鹿毛さん。
か、可愛いよ~!近いよ~!!触りたいけど理性を抑えて撮影のみにとどめました(笑)。
ひとしきり、お馬さんとの交流を楽しんで、黒鹿毛さんの関心が再び干し草に移り、こちらに気にも留めずに草を食み始めたので(またしても都合の良い女…(笑))、いざ去ろうとすると…
「あれ?あの、もう行っちゃうの?」
今度は鹿毛さんがお見送り。
私はこの後、写真に向かって右側の方向へ向かって歩いていき、鉄格子から離れたのですが、鹿毛さんは左向きの身体を右向きに変え、私の歩みに合わせるかのように2、3歩あるき、そして囲いの向こうから首を伸ばすようにしてお見送りしてくれたのですよ~!この鹿毛さんも、なんて可愛いの~~!!
お馬さんも、1頭ずつ性格も個性も異なっていて、本当に面白いです。草を食んだり、ゆったり身体を動かしたりしているのを見ているだけで、すごく癒されますね。
愛馬の日やホースショーなど、素敵な思い出がたくさん出来た馬事公苑。お馬さんたちに、感謝!
冬の馬事公苑(1) サトノカイザー号 [KEIBA]
世田谷区にある馬事公苑は、2020年東京オリンピックの馬術競技会場となることが正式に決定され、今年から本格的な準備作業が始められます。そのため、馬事公苑に所属しているお馬さんたちも東京競馬場に新設された厩舎へのお引っ越しが予定されています。
三寒四温の日々、馬事公苑を訪れて、お馬さん達に遊んでもらいました。
まずお出迎えしてくれたのが、ポニーさん。
ほんわかした口元が、可愛い!
カメラ目線☆
このポニーさんは営業熱心で、放牧地の傍を誰かが通るたびにそちらへ歩み寄ってはカメラ目線を決めていました(笑)。
厩舎内は関係者以外の立ち入りは出来ませんが、厩舎脇の鉄格子沿いに作られた小道からは、運が良ければお馬さんの姿を見ることができます。
この日は、綺麗な栗毛のお馬さんが放牧されていました。
お馬さんはとても慎重なので、なかなか近づいてきてはくれませんが、このお馬さんはとても人が大好きなようで…
最初はこの距離。
お馬さんの視界は350度ととても広いので、こうしてお尻を見せながらも、こちらを気にしている様子。
「あのヒト、まだいる…」
「もしかして、遊んでくれるのかな?」
横目ながら、じぃ~…っと観察されたり。
「遊んでくれる?」
真正面から見つめられてみたり。
そのうち…
「遊ぶ?」
…と、どんどん距離が近づいてきたと思った、次の瞬間!
「じゃ、あそぼ~~~!!」
まさか、ここまでにゅ~んと首を伸ばして顔を近づけてくれるとは思わなかったので、思わず後ずさり。
すると、
「何だぁ、遊んでくれるんじゃないの~~?」
と、ちょっと不満げに前がき(笑)。←妄想
「ね~え~、あ~そ~ん~で~!!」
「あ~そ~ん~で~!!」
もふもふもふ☆
なんて、なんて人懐っこくて可愛いの~~!!つぶらな瞳もキラキラ☆
関係者以外の人間が触れるのは大変危険なので、飛び退りながら写真を撮影しました(笑)。
しばらくすると職員の方がやってきて、「はいはい、外に飽きたでしょ~、早く(馬房に)戻りたいんでしょ」と言いながら、お馬さんを連れて行かれました。そ、そっか…ワタクシ、ちょうど都合の良い遊び相手だったのですね…(笑)。
人が大好き☆なこのお馬さんの名前は、サトノカイザー号。競走馬として出走した後、馬事公苑で乗馬として活躍しているようです。これからも頑張ってね、サトノカイザーくん!!
秋の東京競馬場 ~お馬さん編~ [KEIBA]
ミニチュアホースのくるみちゃん。
ドレスアップして、たてがみもお花で飾ってもらっていて、可愛い☆
同じく、エミちゃん。
ちょこんと輝くティアラが、キュートですね。
放牧場で食事をしていたのは、馬車を曳く馬として活躍しているイッツくん。
サラブレッドよりも大きな種類のお馬さんで、フサフサの毛に覆われた力強い脚が素敵です。長いたてがみの影に隠れていますが、漆黒の大きな瞳の優しいこと…。
昼食を済ませて、ちょっと眠くなってきたかな?
***
さぁさぁ、ナリタポセイドン号が出走する時間が近づいてきたので、パドックへ向かいます!
まずは一つ前の10R「甲斐路ステークス」から。
芦毛のタブレットピーシー号(牡4)。こちらをキョロキョロ見ながら歩いていました。
ラングレー号(牡4)。
赤いチークピーシズが似合っていて、カッコいいなぁ~。
クラウンレガーロ号(牡5)。勝負服とおそろいのメンコに、ハートマークが可愛いですね~。
***
そして、ナリタポセイドン号が出走する11R「ブラジルカップ」のパドックです。
ロワジャルダン号(牡4)。
カメラ目線ゲット☆ちょいペロが可愛い~!
ドコフクカゼ号(牡5)。
目をつぶっちゃった。紫の肢巻がよく似合っていました~。このお馬さんともちょくちょく目が合っていて、ちょっと気になっていたのですが…今にして思えば、馬券を買っておくべきでした…(苦笑)。
そして、ナリタポセイドン号(牡6)です!
この日も、ぽや~んとした感じでパドックを周回(笑)。パドックのかなり内側を歩いていました。
ちょっとわかりにくいけど、目線はこちらに向いています!ポセイドンくーん!!(≧▽≦)ノシ
尻尾を振りながら歩いています。
いつもは伏し目がち?(首を下ろし気味)にパドックを歩くことの多いナリタポセイドンくんですが、この日は時折、首をぐんと挙げてぐいぐい歩く様子も見られました。
が、がんばれ~、ポセイドンくん、がんばれ~…。あ、でも怪我しないでね…。(←もはや、子どもの運動会を見守る保護者の気分w)
レースは、ドコフクカゼ号が1着。
ナリタポセイドン号は得意の末脚が思ったより伸びず、10着でした。でも、無事に走ってゴールしてくれただけで、良かった!
また、ナリタポセイドン号が関東の競馬場で走る機会があれば、応援に行きたいと思います。その日までがんばっていてね、ポセイドンくん!
菊花賞は、お友達の応援馬、キタサンブラック号が優勝し、クラシック三冠のうち最後の一冠を見事につかみ取りました。おめでとう、キタサンブラック!!
快晴で、富士山も見えて、秋競馬を満喫した1日でした。
秋の東京競馬場 ~おさんぽ編~ [KEIBA]
マイ・ラッキー☆ホース、ナリタポセイドン号が約5か月ぶりに東京競馬場にて出走するというので、応援に行ってまいりました。
この日は、富士山が綺麗に見えました!
もうひとつ、大きな目的もあったのですが、それは…。
リニューアルしたマルチターフビジョンの裏壁画です!
東京競馬場には、競馬中継やオッズを中継表示する超特大モニター「マルチターフビジョン」があるのですが、その裏側に描いてあるイラストは、老朽化が進んでいたのです。
その壁画が、馬のイラストレーターとして有名なおがわじゅりさんによって、新しく生まれ変わりました!
おがわじゅりさんは、とても好きなイラストレーターさんです。シンプルで可愛いイラストを描かれるのですが、馬の流星(額から鼻筋にかけて入っている白い毛色)やそれぞれの馬体の色味など、すごくよく観察されているなぁと尊敬します。
前回この壁画を見たときに、「おがわさんのイラストになると嬉しいな~」と思っていたので、本当に嬉しいです!
イラストのテーマは、「We Love TokyoRace course」。「u」が蹄になっているのも、おがわさんならではのアイデア。
東京競馬場内の施設が、躍動感あふれる馬のイラストとともに紹介されています。
パドックと誘導馬の皆さん。
一頭一頭、ちゃんと細かく描き分けているのがすごい!パドックも、尻っぱねしたり、立ち上がったり、舌をペロペロだしたり…「パドックあるある」がまんべんなく描かれています(笑)。
レースとスタンド、そしてローズガーデンや施設も。
色鮮やかで見るだけで楽しい、大好きなおがわじゅりさんのイラストを見ているだけで嬉しくなってしまって…
かんぱーい!(笑)
おがわさんのイラストは内馬場から見ることができます。
内馬場から、しばしレースを観戦。
発馬機と、遠くに見える輪乗りの風景。
ゴール!
スタンドから見るよりも、のんびりと楽しむことが出来るので、内馬場からの競馬観戦は結構好きです。
この日は、ナリタポセイドン号が出走するブラジルカップと、お友達の応援馬が出走する菊花賞の応援と決めていたので、競馬場内をお散歩。
「JRA競馬博物館」に行ってみました。
館内は、常設展示として顕彰馬の展示や競馬を身近に感じられる体験コーナー、特別展などが開催されています。
現在は、毎年12月に開催される「有馬記念」展を開催中でした。毎年、ファンによる投票で出走馬が選出されるグランプリレースですが、第1回目の投票用紙や、「有馬記念に投票しよう!」促進ポスター(←本物の競走馬も出演)など、なかなか普段は見られない貴重な資料をたくさん見ることができました。
2階には、子どもから大人まで楽しみながら競馬を学べるコーナーが。
東京競馬場のコースを走りながら、競走馬のスピードと揺れを体感できる機械。
スクリーンに映っているのは、CG映像ではなく、実際にジョッキーとお馬さんを先行させて東京競馬場のコースを一周している実際の映像なんですよ!(スタッフのお姉さんが「第三コーナーにかかりました~」と説明してくれます)
これは、子どもに大人気でしたので、断念して…。
競馬ファンなら(?)誰でもやってみたいかも知れない、こちらを体験!
発走委員(スターター)です!
競馬は、レースごとに競走距離が変わるので、軽トラック(?)に設置されたこのスターターを移動させて使用します。(右下の写真参照)
発走って、どういう手順で決めるんだろう?と思っていたのですが、
①まず、スターターが赤い旗を2回振る。
②旗を振ったら、すぐに元の位置に収めて、片方に内蔵されているグリップを手にする。握力測定器みたいな形状でした。
③発馬機(ゲート)の赤いランプが点灯したら、グリップを握る。
④発走!
ゲートの中も体験することができます。
これは閉じている状態。
お馬さんの馬体がようやくおさまるほどの狭さでした。
時間つぶしに…と気楽に入った博物館でしたが、1時間ちょっと、本気で楽しんでしまいました(笑)。あり真記念展や顕彰馬コーナーは資料も豊富で、もう少し時間があれば、もっとじっくり回ることが出来たなぁ。また機会があれば、足を運んでみようと思います。
競馬場の片隅で、静かに佇むウオッカ像。
2007年、牝馬としては64年ぶりに日本ダービーを優勝した名牝です。とても穏やかな、優しい瞳をしていました。
心地よい秋風の中を、色づき始めた樹々を眺めながら散策するのは、とても気持ちが良かったです。
いい夢みてきました。 ~大井競馬場~ [KEIBA]
久しぶりに、平日にお休みを取ることができました。
間近で、お馬さんを見たい……。
というわけで、まさかの地方競馬デビュー(笑)。
品川区にある大井競馬場(通称:東京シティ競馬/TCK)に行ってきました。ちょうどこの日が大井競馬の開催日だったので、思い切って潜入。(ちなみに記事タイトルは、今年のキャッチコピーより)
大井競馬場は1950年に開場。国内で初めて、ゴール前写真判定機・パトロールフィルム・スターティングゲート(発馬機)などを導入したり、また帽子の色を枠別に採用したりと、現代の日本競馬の基盤を構築したとも言えるシステムを続々と導入してきた競馬場です。
ちなみに、1970年代に活躍し、「アイドルホースの元祖」とされているハイセイコー号も、デビューは大井競馬場だったのだそうです。大井競馬場は、日本の戦後競馬の先駆的な存在だったのですね~。
開場時は、TCKキャラクター、うまたせ君とウマタセーヌちゃんがお出迎え。
ちゃんとポーズを取ってくれて、撮影後はハイタッチもしてもらいました。もしかして、このハイタッチが希望の兆し…?
さっそく、パドックへ!!
噂には聞いていたけれど、距離がすごく近い!
厩務員さんと騎手さんの会話とか、お馬さんの息づかいが本当にすぐ近くに感じられるのです。この近さは中央(JRA)の競馬場にはないものなので、やみつきになりそう…。
逆に言うと、厩務員さんやお馬さんからも、しっかりとこちらの姿が見えているわけで…。よほどニヤニヤしながらパドックを見ていたのでしょう、時々、目の前を通る厩務員さんの一部が怪訝な顔をされていたような気がするのは、きっと気のせい(笑)。
お馬さんともいっぱい目が合ったので、嬉しかった~☆
穏やかで優しい目をしたお馬さん、レース前で気合が入ってやる気を目に漲らせていたお馬さん、おっとりと視線を地上に落として静かに歩いていたお馬さん、キョロキョロと物見をしてばかりのお馬さん…色々な性格が垣間見えて、いつまでもパドックに張り付いていたい!と思ってしまいました。
1レースに出走した、キョウエイゴシップ号。
優しい目をしていますね。
ネコザメ号。
こちらも、名前とは裏腹な(笑)、穏やかな目をしています。瞳が綺麗だな~。
ダイヤビジュー号。
珍しい白毛(しろげ)馬。紫の肢巻(バンデージ)が白い馬体に映えます。
サッキーリオ号。
牝馬らしく、ピンクでコーディネートされた馬具がラブリー☆
フクネコ号。
口元がアワアワ
でも、栗毛の馬体が秋の陽射しに照らされてピカピカに輝いています。
シンクロするフクネコ号とミータイム号(笑)。
ネコザメに、フクネコ。そして大井競馬場はネコが住み着いている事で有名…これは!と思い、ネコザメ号とフクネコ号の「ネコ・ネコ馬複(馬連)」を買ってみましたが…結果はお察しください(笑)。
2レースのパドック、機嫌よく歩いていたガーデンショット号。
モフモフのシャドーロールが可愛い☆
ヒャダルコ号。
3レースに出走した、ラマッダレーナ号。
凛々しく堂々とした歩き方が印象的で、三連複に絡めてみたら…来てくれました!ありがとーう!!(≧▽≦)
4レースに出走したアセビシャトル号。
5レースに出走したケイティズリング号。
鬣(たてがみ)が綺麗に編み込まれていて、結び目が可愛く飾られています。チャーミングですね☆
*
パドックとスタンドの往復距離が比較的短いのも、地方競馬の有難いところですね(*^^)。
こちらがスタンド。
手前から、3号スタンド、2号スタンド(現在改修工事中。本年11月に「G-FRONT」としてオープン予定)、いちばん奥に見えるのが新しいスタンド「L-WING」です。
ターフも、こんなに近くに見られます!
手前のスペースは、表彰式やインタビューなどが行われるところ。
返し馬も近い!
最後の直線も近い!!
4コーナーを曲がってから一気に加速して直線に突き進んで来るので、それはもう、想像以上の迫力です!
黄昏の色に染まっていく空。
本当はナイター(通称・トゥインクルレース)も観戦して行きたかったのですが、翌日も仕事があるし、三連複的中でいい夢が見られているうちに…(笑)と、夕日が隠れる頃に切り上げました。
お馬さんを眺めているだけで、心が落ち着きます。また機会があれば、お馬さんの顔を見に行きたいな~。
「愛馬の日」(4)馬とのふれあい [KEIBA]
最後は、「馬とのふれあい」と題して、間近で撮影できたお馬さんの写真をご紹介します。ブレていて見にくいものもあるかと思いますが…。
(1)オープニングパレードの様子はコチラから、(2)母衣引/流鏑馬の様子はコチラから、(3)そのほかのアトラクションの様子はコチラからどうぞ。
「愛馬の日」には、元競走馬の展示も行われていました。
HPによると、今回展示予定だったのは、マイネルレコルト号(鹿毛)、サンダルフォン号(鹿毛)、オースミイレブン号(芦毛)の3頭だったようですが、当日、展示されている放牧場には芦毛が2頭いたので、サンダルフォン号に代わってマイネルミレニアム号が展示されていた模様です(公苑所属馬のサラブレッドで芦毛は2頭だけなので)。
まずは、マイネルレコルト号とご対面!
マイネルレコルト号は、2004年6月の福島競馬場での新馬戦でレコード勝ちをおさめたのち、ダリア賞、新潟2歳ステークス(GⅢ)も勝利し、朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)でも見事に優勝を飾り、その年の最優秀2歳牡馬にも選ばれました。
しかし、彼の世代は日本競馬史上最高の競走馬と言われるディープインパクトがおり、皐月賞・日本ダービーでも、ディープインパクトには及びませんでした。脚の怪我にも苦労し、2007年に引退後、馬事公苑で乗馬として訓練を続けているそうです。
みょ~んと鼻先を伸ばして、落ち葉と遊んでみたり…
柵のふもとに生えているわずかな草を食べてみたり。
でも、少し臆病な性格はそのままのようで、見学の人が多くなり始めると、人が近くに行けない反対側の柵の方へと歩いて行ってしまいました。
穏やかに、第二の馬生を過ごしています。
マイネルレコルト号の隣で、一心不乱に草を食べていたのが、代打登場(?)となった、マイネルミレニアム号。
このお馬さんは、とにかく青草を夢中で食べていました。かわいい☆
柵の間から首を思いっきり伸ばして、なおも食べ続けているマイネルミレニアム号。
そんな彼を、遠くから見つめているのが…
オースミイレブン号です。
父馬クロフネ産駒らしく、ダート中心に走っていたようです。引退後は札幌競馬場で誘導場を務めた後に馬事公苑へ移動し、馬術の訓練を重ねています。この夏に行われた馬術大会では、準優勝したそうですよ。
「ねぇ、何かくれるの?」
マイペースで人懐っこいお馬さんでした。
アトラクションの合間にも、グラスアリーナにはお馬さんが出てきて、見物客にご挨拶。撫でることもできました。
今回は、結構、やる気がみなぎっているお馬さんが多かったかな…体温だけでなく、鼻息の温かさも感じることができました(笑)。
「はいはいはいはい、どうぞ撫でて撫でて~♪」
比較的温和だったお馬さん。
「ほら、写真撮ってる暇あったら、なでなでしなさい」
は、はい…。
続いては、パスカル号。
この時は落ち着いているように見えたのですが…。
「ガウ~ガウガウ~」
なぜか唾を飛ばしはじめ…(汗)
騎手の方が、「唾飛ばしますからね!唾飛ばしますからね!」と言いながら手綱を引いていらっしゃいました(笑)。
「ぐぬおおぉぉぉ!!」
ゴネ始め…(汗)
騎手の方が、必死に手綱を引いているのがよくわかりますよね。
「ぐぬぬ…」
鼻筋をなでなで出来たものの、鼻息がすんごい荒かったです(笑)。
「ふぅー…」
そしてなんとか落ち着いてきたという…。
それでも、まだ騎手の方が手綱を引いていますね。何だろう、私がいた一帯に何事かの空気を感じたのか、パスカル号…。
こちらのお馬さんは落ち着いていて、我々人間も安心してなでなでしまくり(笑)。
こちらは、あまり写りが良くないけれど、いちばん好きな写真!
ドリームホースショーの障害飛越競技の終盤、登場した障害馬3頭で、実際の競技会さながらにタイムを競ったんですね。で、このお馬さんがかなりの好タイムで勝利したのです。
その時の騎手のお兄さん、めっちゃ良い笑顔だったのです!!「いぇーいっっ!!」って喜びながらウィニングラン(笑)。隠してご紹介するのがとても残念なくらい、すごく素敵な笑顔です。
お馬さんは、競技が終わった後もやる気と気迫が残っていて、すごく精悍な顔立ちをしていますね。首元に汗もかいていて(お馬さんは、汗が泡立っているように見えます)、全力で競技に向かった様子がうかがえます。
全てのアトラクションが終わった後は、グラスアリーナで体験乗馬ができます。
先着300名のみの実施ということで、乗ってみたいな~と思っていたのですが、アトラクションを見るのに夢中でどこに並べば良いのか全く分からず、機会を逃してしまいました(涙)。
5月のホースショーで撫でさせてくれたホワイミー号、栄燐号も頑張っていましたよ~。
秋の爽やかな日差しの中、走る馬車。
まる1日、外にいてかなり疲れましたけれども、青空に恵まれて、大好きなお馬さんにたくさん触れ合えることができて、とても楽しい時間を過ごせました。
いちばん印象に残っているのは…元競走馬の展示ですね。放牧場で草を食み続けるお馬さん達の姿をずーっと見つめているだけで、じんわりと幸せな気持ちになれました。それこそ、ほかにアトラクションの予定がなければ、集牧の時間までいそうな予感でした(笑)。
また、間近でお馬さんを感じられる機会があれば、ぜひ訪れたいと思います。
「愛馬の日」(3)そのほかのアトラクション [KEIBA]
まだまだ続く「愛馬の日」、続いては、お昼から午後に行われたアトラクションを一挙にご紹介します。
(1)オープニングパレードの様子はコチラから、(2)母衣引/流鏑馬の様子はコチラからどうぞ。
さて、なぜあれだけテンション上がっていたのに、いきなりお昼過ぎのアトラクションはまとめてなのか?…と申しますと…
オープニングパレード、母衣引、流鏑馬と撮影した午前中の時点で、
デジカメの電池残量がなくなった
からです。←痛恨過ぎる失敗
いや、私も吃驚しましたよ!前日にしっかり充電していたはずなのに、流鏑馬を撮影して、ルンルン♪しながらふとデジカメの画面を見たら、まさかの「電池残量がなくなりました」の表示!きっと、最大の画像サイズで、「スポーツ撮影(連写)」で撮影しまくっていたからでしょうが…それにしても大きな痛手でした。
というわけで、これから先は携帯電話のカメラ機能を使っての撮影のため、どうしてもズーム撮影に限界があったのと、それによって画質が悪くなっているから、あまり良い写真がなさそうなのです。すみません…。
まずは、全国ポニー競馬選手権「ジョッキーベイビーズ」関東地区代表決定戦!
全国で予選が開催されていたジョッキーベイビーズ。
各地区の優勝者は代表として、10月11日(日)に東京競馬場での決勝戦に出場できます!
出走前に、ちゃんとG1ファンファーレが流れて興奮しました(笑)。
続いては、北海道から出張してきてくれた、ばんえい競馬!
ミルキー号とバンチャンガンバレ号によるデモンストレーションです。
ばんえい競馬は、400~500キロもある鉄そりを馬に曳かせ、全長200メートル、途中2ヶ所の障害(坂)のある直線コースで力と速さを競うレース。
明治時代の開拓期に北海道で誕生したこの競馬。当時、開拓民にとって馬は農耕馬として重宝されていました。その馬の価値や力を試すために、当初は2頭の馬を互いに引っ張らせて競っていたそうですが、明治の終わり頃から過重をかけたそりを曳かせて競う方法に変わったそうです。
ばんえい競馬に出走する馬はばん馬と呼ばれ、体重は約1トンにもなります。そして、曳き馬による競馬は、世界中を見ても、ばんえい競馬ただひとつなのだそうです。
かつては北海道の数か所で開催されていましたが、現在は帯広の1ヶ所のみで開催されています。
坂の前で息を整えてから、一瞬の気合を合図に一気に駆け上ります!
砂煙をあげて、500キロもある鉄そりを曳いていくばん馬たちの迫力に圧倒されました。
出店していたキッチンカーで昼食を買い、いそいそと食事を済ませて、グラスアリーナへ移動。
続いては、宮内庁主馬班(再び)による古式馬事芸能、「打毬(だきゅう)」です。
白の装束を身にまとった組と、紅の装束に身をまとった組の、2組による競技です。
1組につき、馬は4騎。
バスケットコート2つ分くらいの敷地の正面に「毬門(きゅうもん)」と呼ばれる櫓が建てられ、その真ん中に空いている丸い穴の中に自分の組と同じ色の毬を投げ入れる競技です。毬の数は決められていて、その数の毬をどちらが早くすべて投入できるかを競います。
中央アジアが発祥だそうで、西洋へ伝わったのがポロ、東アジアへ伝えられたのがこの「打毬」だとか。日本には8~9世紀に朝鮮半島から伝わり、奈良・平安時代には端午の節会(せちえ)の際に行われていたそうです。
白毬(しろだま)が入ったら鐘を、赤毬(あかだま)が入ったら太鼓を鳴らして合図とします。
青い毬門のところに、白い小さな円形のお皿みたいな印がいくつもぶら下がっているのが見えますでしょ?白組がうまく毬を穴の中に入れたら、鐘の音とともに、白い円形の印はスッと引き上げられて見えなくなります。円形の白い印が見えなくなったら、白毬が全部穴の中に投げ入れられたということで、試合が終了するわけです。
今回は、紅組の勝利~。
写真の通り、勝利チームは馬上のまま退場しますが、負けたチームは下馬して退場するのが習わしなのだそうです。
続いては、馬事公苑所属馬による、ドリームホースショーです!
ショーの準備ができるまでの間、お馬さんたちがご挨拶。
可愛い…(*´▽`*)
*
まずは、アンダルシアンホースによるホースダンス。
4頭のアンダルシアン(種類)が、音楽に乗って美しい動きやフォーメーションを見せてくれました!
ううう…イマイチ凄さが伝わらない写真ですみません…。
やり切った笑顔が眩しい騎手さんと、お馬さん。
*
続いては、ジャンピング(障害飛越競技)の披露。
軽トラックの上を飛越するパフォーマンスも難なく成功させて、大きな拍手が贈られていました!
2020年の東京オリンピックでも馬術競技の会場となる予定の馬事公苑。見に行ってみたいけど、凄い人なんだろうな~…。
ピカピカの馬体。
どのお馬さんも、やる気がみなぎっていて、すごい迫力です。
少しだけ、クロスカントリー競技のデモンストレーションも見ることができました。観客席の真横を駆け上がっていく様子に、大きなどよめきと歓声が起きました!
*
そして、ファンタジックホースショー。
あ…あまりにも遠すぎてすみません…。
「ファンタジックホースショー」は、手綱やムクチなど、馬具から解放された馬を操って様々な芸を披露するショー。オープニングパレードでお茶目な一面を見せていたルシターノ種のネレイダ号とピノータ号の姉妹によるショーです。
おお~、立ち上がってる~!(遠いよ~)
写真左側にご注目!
前脚を折って伏せた馬の腰の部分に、何も着けないで人間がひとり、立っています!よほど訓練されていないと、できない技ですよね。
「ほほほほ、人間の皆さん、思いきりワタクシを称賛するが良いわ☆」
ティアラもつけてる!可愛い~~!!(*^_^*)
ルシターノ姉妹の美しさだけでなく、プロ意識にも心の底から感嘆いたしましたよ~。
グラスアリーナでのアトラクションを締めくくったのは、警視庁第三方面交通機動隊騎馬隊による「レプリーズ」。
赤と青のコーディネートが鮮やかで素敵ですね!
「レプリーズ」とは、音楽に合わせて人馬一体となった団体競技。
こちらの騎馬隊は、ふだんから交通整備や国の儀式などで活躍しているんですよ。
また、隊員(隊馬?)の多くは、かつて競走馬としてターフを走っていたサラブレッド。第二の馬生として、交通安全を守る業務を担っているのですね。
詳しくはコチラのページへ。お馬さん達の紹介(競走馬だったお馬さんは旧名も)や、1日の生活の様子が紹介されています。
→警視庁騎馬隊(警視庁)
いろいろな音楽に合わせて、軽やかにステップを踏みながら、演技を見せてくれます。
これは、円を描くように走らせながら、その円を小さくしていったり、大きくしていったり。一定のスピードで円の大きさを変えて走るので、人馬ひと組ひと組だけでなく、全体への目配りが必要です。
これまた大変わかりにくい写真ですが…( ;∀;)
こちらは、中心の馬1頭を軸にして、くるくると回る演技。全人馬の足並みがそろわないと綺麗に回ることができません。これは人間でもなかなか難しい技なのに、人馬一体となって行うとなると、余計に難しいと思います。
人馬、チームともに息もぴったりの素晴らしい演技でした!
朝から夕方まで、めいっぱいお馬さんに触れた1日でした。残暑を思わせる日差しの中、ほとんど立ちっぱなしで疲れましたけれども(笑)。
たくさん馬の魅力に触れることのできた1日でした。
次回、「馬とのふれあい」編で締めくくりたいと思います。
「愛馬の日」(2)母衣引/流鏑馬 [KEIBA]
オープニングパレードに引き続き開催された日本古式馬事「母衣引(ほろひき)」と「流鏑馬(やぶさめ)」の様子をご紹介します。
オープニングパレードの様子は、コチラから。(一部
まずは宮内庁主馬班による「母衣引」から。
母衣引は江戸時代中期以降に諸大名による馬の催しで供覧されたものと伝えられています。
演目は、2人の騎手によって行われます。騎手は長さ10メートルもある円形の母衣をたたんで背負い、大和鞍(やまとぐら)に乗って演技を行います。
馬の足並みも「序・破・急」の三段階に分かれていて、その足並みの変速によってたたんである母衣を後方に伸ばしていき、最後は母衣と地面が平行線を描くようにたなびきます。
「序」の足並み。
背負う母衣は、必ず白と緑に染められたもの、白と紅に染められたものを使用します。
白と緑は春、白と紅は秋を象徴するといわれているとか、馬事にも四季の色彩感覚を取り入れるところに、日本人の美意識を感じますね。
お、母衣が広がりました!
「破」の足並みですね。
春(めっちゃ遠いけど…)と秋のコラボレーション!
この演技で用いられる馬の足並みは「側対歩(そくたいほ)」と呼ばれる変則的な走り方。スピードを上げても上下動が少ないため、母衣が美しくたなびかせられるのだそうです。
母衣が全開(?)になりました!「急」の足並みですね!
うわー!本当にきれいに母衣がたなびいていますね!
遠目過ぎて、あまり見えませんけれども…。
2頭が美しく母衣をたなびかせながら交差する瞬間は、何とも言えない高揚感と感動がありました。
「愛馬の日」のチラシデザインにも取り上げられていた母衣引。最初に見た時は「何だこれ?」という印象でしたが、その由来ですとか、四季を意識した意匠だとか、そういったお話を聞くと、俄然興味がわいてきますね。日本古来の馬事芸能を、またひとつ学ぶことができました。
続きまして、日本の古式馬事芸能としては代表格である「流鏑馬」をご紹介します。
披露してくださるのは、日本古式弓馬術協会 武田流一門の皆さん。
流鏑馬の歴史は古く、6世紀ころ、豊前国(現在の大分県宇佐市)において欽明天皇が国内外の戦乱を鎮めるために馬上より3つの的を射抜き、天下泰平・五穀豊穣を祈願した「矢馳馬(やばせめ)」が起源であると伝えられています。
和装のお馬さん、カッコイイ~!
こんなに凛々しい和装なのですが、お馬さんたちは名前が「ココ号」とか「ジョンウエイン号」とか悉く洋名で、見物客に何とも言えない微笑が広がっていました(微笑)。
初めて目の前で流鏑馬をすごい迫力とスピード感ですね!
残念!的中ならず…
…と、見物客が思っている間に、すでに次の的を狙って馬上で弓に矢をつがえている射手。
的と的の間は、約80メートル。
サラブレッドは100メートルを約6秒で走ると言われています。サラブレッドほど全力疾走するわけではありませんが、それでもお馬さんが駆ける速度はかなりのもの。その間に矢をつがえ、弓を絞り、的を狙い、放つ…という一連の動作を流れるようにこなすには、やはり想像以上の鍛錬が必要なのだと感じました。
駆け抜けた後は、すごい砂煙が舞い上がります。
ひと仕事終えて、もとのスタート場所へトコトコと戻ります。
ある一頭のお馬さんは、数週間前から流鏑馬の訓練を始めて、この日初めて、公の場で流鏑馬の走りを披露したのだそうです。
まだなかなか「流鏑馬の走り」をするのに慣れていなくて、ついつい全力で駆け抜けてしまうものだから、馬上の射手の方も苦労されていました。きっとこれから、どんどん巧く走れるようになるね!
こちらのお馬さんは、今回参加した中ではいちばんのベテラン。
キャリアを積み重ねているだけあって、的と的の間を程よいスピードで駆け抜ける技量を身につけているのには感嘆しました。ちゃんと馬上の気配を察して、スピード調節しながら走っているように見えるのですよ。凄い…!
日本の古式馬事をじっくりたっぷりした午前中の「愛馬の日」。次回は午後の部をまとめてご紹介する予定です。
馬事公苑 「第47回 愛馬の日」(1)オープニングパレード [KEIBA]
2015年9月23日(水・祝) 馬事公苑 9:00~17:00
JRAホースショーから約4か月間、待ち焦がれていた「愛馬の日」がやってまいりました!
日本古来の伝統馬事芸能から競馬、ホースショーまで、盛りだくさん。お馬さんと触れ合い、人馬一体の技に感動しっぱなしの1日でした!
「何だか、向こうがやけに賑やかだなぁ~」
こちらは、馬事公苑内にある厩舎でのんびりしていた馬事公苑の所属馬さん。
厩舎ゾーンは関係者以外立ち入り禁止ですが、格子沿いの小道から、運が良ければこうして出会うことができます。
今回の記事ではまず、10時からグラスアリーナにて行われたオープニングパレードの写真をご紹介します。今回登場する馬事のお馬さんが一堂に会するセレモニー!
東京農業大学吹奏楽部の演奏で、本日の主役であるお馬さんたちが登場!
アンダルシアンホースダンスに登場するお馬さん。
宮内庁主馬班(しゅめはん)。
「母衣引(ほろひき)」と「打毬(だきゅう)」という古式馬事を披露してくださいます。
和装のお馬さん、カッコいい!
警視庁第三方面交通機動隊騎馬隊。
音楽に合わせて演技する「レプリーズ」を披露してくださいます。赤と青のコーディネートが素敵!
日本古式弓馬術協会 武田流一門。
日本古式馬事を代表する「流鏑馬」を披露してくださいます。
ばんえい十勝から、ばんえい競馬のお馬さんもやってきました!
芦毛のミルキー号。競技からは既に引退して、ばんえい十勝のPR馬として活躍しているそうです。帯広市の特別住民票も持っているんですよ。
バンチャンガンバレ号。こちらは現役のばんえい競走馬です!
ミルキー号と2頭で、実際にばんえい競馬のデモンストレーションをしてくれました。
ここからは、馬事公苑の所属馬が続々と登場。
ルシターノ種のネレイダ号とピノータ号の姉妹。相変わらず美しいですね~。
サラブレッドのマイネルレコルト号。
何と、マイネルレコルト号は元・G1優勝馬でもあるのです!現役時代を彷彿とさせるスマートなたたずまい。
日本ポニー種のゴット号。
全国ポニー競馬選手権「第7回ジョッキーベイビーズ」関東地区代表決定戦に出走しました。
愛らしいポニーさんたち。
頭にお花を飾ってもらって、可愛い~☆「ふれあいタイム」で大活躍でした。
そして、JRAのキャラクター、たーふぃーとキティちゃん(ジョッキーバージョン)。
キティちゃん…確か身長、リンゴ5個分じゃなかったっけ…?
グラスアリーナにお馬さんたちは登場した後は、開会宣言、参加団体への花束贈呈と一言挨拶が行われたのですが…。
黒鹿毛さん「今日、上手くできるかな…」
芦毛さん「大丈夫!今日まで訓練してきた自分自身の力を信じるんだ!」
芦毛さん「きりり☆」
栗毛さん「あ、この後アリーナ1周して退場ですね。了解でーす」
↑本当に、栗毛さんの左側(写真右側)で、JRAの職員さんと宮内庁の職員さんが軽く打ち合わせしていたのでした(笑)。
バンチャンガンバレ「ここが東京かぁー、人がいっぱいだねー!」
ミルキー「人間さんがお話ししてる時は、こうやって前向いておとなしくしとくんだよ」
余談ですが、傍に付き添っている厩務員さん達、ずっとミルキー号とバンチャンガンバレ号を優しく撫でていたのが印象的でした。
青帽さん「きりり☆(隊長、今日も良いこと言ってるなぁ…)」
赤帽さん「きりり☆(青草、食べちゃダメだよなぁ…)」
ネレイダ「はっ!お仕事?お仕事の時間かしら?」
ピノータ「いや、あのお姉様、まだお仕事の時間じゃないと思いますけれど…」
マイネルレコルト「………。」
ネレイダ「お仕事ねっ!さぁお仕事よ、ピノータ!」ガッガッ←「手を振る」芸を始める
ピノータ「え、いやあのお姉様…そ、そうなんですかね…」ガッガッ←仕方なくお姉様に倣う
マイネルレコルト「………。」
ネレイダ「ほら、頑張るわよ、妹!」ガッガッ←ずっとやってる
ピノータ「は、はい、お姉様…」ガッガッ←姉に倣う
マイネルレコルト「(以下略)」
何かに反応して、一心不乱に芸を披露し始めるルシターノ姉妹と、微動だにしないマイネルレコルト号の対比が、とても可笑しかったです(笑)。
そして、芸の探求に熱心な姉妹を、マイネルレコルト号に乗っていた職員の方が微笑ましく見守っていたのがツボでした(笑)。
※どちらがネレイダ号でどちらがピノータなのかは、明確には分かりません。あくまでも筆者の一方的な妄想です。
そんな、悲喜こもごも(?)の馬模様が繰り広げられていた頃…
ポニーの皆さん「ご馳走が食べ放題よおぉぉ!!ムシャムシャムシャ…」
ターフィー「ね…ねぇ…今セレモニー中だからさ…」
キティ「ダメよターフィーくん、もっとガツンと言わなきゃ」
全力でアリーナの青草をむっしゃむっしゃ食べまくるポニーの皆さんと、戸惑いがちにそれを見つめるターフィーくん、ちょっと気だるい感じでその様子を見守るキティちゃん、という何ともシュールな光景が繰り広げられていたのでした(笑)。ちょ、キティちゃん、立ち方、立ち方!
いやぁ…このオープニングパレードだけでも、大満足でした(笑)。
次回は「母衣引(ほろひき)」と「流鏑馬」の写真をご紹介します。