「愛馬の日」(2)母衣引/流鏑馬 [KEIBA]
快晴の空の下で開催された「第47回 愛馬の日」。
オープニングパレードに引き続き開催された日本古式馬事「母衣引(ほろひき)」と「流鏑馬(やぶさめ)」の様子をご紹介します。
オープニングパレードの様子は、コチラから。(一部妄想脚色あり)
まずは宮内庁主馬班による「母衣引」から。
母衣引は江戸時代中期以降に諸大名による馬の催しで供覧されたものと伝えられています。
演目は、2人の騎手によって行われます。騎手は長さ10メートルもある円形の母衣をたたんで背負い、大和鞍(やまとぐら)に乗って演技を行います。
馬の足並みも「序・破・急」の三段階に分かれていて、その足並みの変速によってたたんである母衣を後方に伸ばしていき、最後は母衣と地面が平行線を描くようにたなびきます。
「序」の足並み。
背負う母衣は、必ず白と緑に染められたもの、白と紅に染められたものを使用します。
白と緑は春、白と紅は秋を象徴するといわれているとか、馬事にも四季の色彩感覚を取り入れるところに、日本人の美意識を感じますね。
お、母衣が広がりました!
「破」の足並みですね。
春(めっちゃ遠いけど…)と秋のコラボレーション!
この演技で用いられる馬の足並みは「側対歩(そくたいほ)」と呼ばれる変則的な走り方。スピードを上げても上下動が少ないため、母衣が美しくたなびかせられるのだそうです。
母衣が全開(?)になりました!「急」の足並みですね!
うわー!本当にきれいに母衣がたなびいていますね!
遠目過ぎて、あまり見えませんけれども…。
2頭が美しく母衣をたなびかせながら交差する瞬間は、何とも言えない高揚感と感動がありました。
「愛馬の日」のチラシデザインにも取り上げられていた母衣引。最初に見た時は「何だこれ?」という印象でしたが、その由来ですとか、四季を意識した意匠だとか、そういったお話を聞くと、俄然興味がわいてきますね。日本古来の馬事芸能を、またひとつ学ぶことができました。
続きまして、日本の古式馬事芸能としては代表格である「流鏑馬」をご紹介します。
披露してくださるのは、日本古式弓馬術協会 武田流一門の皆さん。
流鏑馬の歴史は古く、6世紀ころ、豊前国(現在の大分県宇佐市)において欽明天皇が国内外の戦乱を鎮めるために馬上より3つの的を射抜き、天下泰平・五穀豊穣を祈願した「矢馳馬(やばせめ)」が起源であると伝えられています。
オープニングパレードに引き続き開催された日本古式馬事「母衣引(ほろひき)」と「流鏑馬(やぶさめ)」の様子をご紹介します。
オープニングパレードの様子は、コチラから。(一部
まずは宮内庁主馬班による「母衣引」から。
母衣引は江戸時代中期以降に諸大名による馬の催しで供覧されたものと伝えられています。
演目は、2人の騎手によって行われます。騎手は長さ10メートルもある円形の母衣をたたんで背負い、大和鞍(やまとぐら)に乗って演技を行います。
馬の足並みも「序・破・急」の三段階に分かれていて、その足並みの変速によってたたんである母衣を後方に伸ばしていき、最後は母衣と地面が平行線を描くようにたなびきます。
「序」の足並み。
背負う母衣は、必ず白と緑に染められたもの、白と紅に染められたものを使用します。
白と緑は春、白と紅は秋を象徴するといわれているとか、馬事にも四季の色彩感覚を取り入れるところに、日本人の美意識を感じますね。
お、母衣が広がりました!
「破」の足並みですね。
春(めっちゃ遠いけど…)と秋のコラボレーション!
この演技で用いられる馬の足並みは「側対歩(そくたいほ)」と呼ばれる変則的な走り方。スピードを上げても上下動が少ないため、母衣が美しくたなびかせられるのだそうです。
母衣が全開(?)になりました!「急」の足並みですね!
うわー!本当にきれいに母衣がたなびいていますね!
遠目過ぎて、あまり見えませんけれども…。
2頭が美しく母衣をたなびかせながら交差する瞬間は、何とも言えない高揚感と感動がありました。
「愛馬の日」のチラシデザインにも取り上げられていた母衣引。最初に見た時は「何だこれ?」という印象でしたが、その由来ですとか、四季を意識した意匠だとか、そういったお話を聞くと、俄然興味がわいてきますね。日本古来の馬事芸能を、またひとつ学ぶことができました。
続きまして、日本の古式馬事芸能としては代表格である「流鏑馬」をご紹介します。
披露してくださるのは、日本古式弓馬術協会 武田流一門の皆さん。
流鏑馬の歴史は古く、6世紀ころ、豊前国(現在の大分県宇佐市)において欽明天皇が国内外の戦乱を鎮めるために馬上より3つの的を射抜き、天下泰平・五穀豊穣を祈願した「矢馳馬(やばせめ)」が起源であると伝えられています。
平安時代に宇多天皇の勅命を受けて弓馬(きゅうば)の礼が制定され、源家を経て武田・小笠原の両家に相伝されてきたそうです。
和装のお馬さん、カッコイイ~!
こんなに凛々しい和装なのですが、お馬さんたちは名前が「ココ号」とか「ジョンウエイン号」とか悉く洋名で、見物客に何とも言えない微笑が広がっていました(微笑)。
初めて目の前で流鏑馬をすごい迫力とスピード感ですね!
残念!的中ならず…
…と、見物客が思っている間に、すでに次の的を狙って馬上で弓に矢をつがえている射手。
的と的の間は、約80メートル。
サラブレッドは100メートルを約6秒で走ると言われています。サラブレッドほど全力疾走するわけではありませんが、それでもお馬さんが駆ける速度はかなりのもの。その間に矢をつがえ、弓を絞り、的を狙い、放つ…という一連の動作を流れるようにこなすには、やはり想像以上の鍛錬が必要なのだと感じました。
駆け抜けた後は、すごい砂煙が舞い上がります。
ひと仕事終えて、もとのスタート場所へトコトコと戻ります。
ある一頭のお馬さんは、数週間前から流鏑馬の訓練を始めて、この日初めて、公の場で流鏑馬の走りを披露したのだそうです。
まだなかなか「流鏑馬の走り」をするのに慣れていなくて、ついつい全力で駆け抜けてしまうものだから、馬上の射手の方も苦労されていました。きっとこれから、どんどん巧く走れるようになるね!
こちらのお馬さんは、今回参加した中ではいちばんのベテラン。
キャリアを積み重ねているだけあって、的と的の間を程よいスピードで駆け抜ける技量を身につけているのには感嘆しました。ちゃんと馬上の気配を察して、スピード調節しながら走っているように見えるのですよ。凄い…!
日本の古式馬事をじっくりたっぷりした午前中の「愛馬の日」。次回は午後の部をまとめてご紹介する予定です。
和装のお馬さん、カッコイイ~!
こんなに凛々しい和装なのですが、お馬さんたちは名前が「ココ号」とか「ジョンウエイン号」とか悉く洋名で、見物客に何とも言えない微笑が広がっていました(微笑)。
初めて目の前で流鏑馬をすごい迫力とスピード感ですね!
残念!的中ならず…
…と、見物客が思っている間に、すでに次の的を狙って馬上で弓に矢をつがえている射手。
的と的の間は、約80メートル。
サラブレッドは100メートルを約6秒で走ると言われています。サラブレッドほど全力疾走するわけではありませんが、それでもお馬さんが駆ける速度はかなりのもの。その間に矢をつがえ、弓を絞り、的を狙い、放つ…という一連の動作を流れるようにこなすには、やはり想像以上の鍛錬が必要なのだと感じました。
駆け抜けた後は、すごい砂煙が舞い上がります。
ひと仕事終えて、もとのスタート場所へトコトコと戻ります。
ある一頭のお馬さんは、数週間前から流鏑馬の訓練を始めて、この日初めて、公の場で流鏑馬の走りを披露したのだそうです。
まだなかなか「流鏑馬の走り」をするのに慣れていなくて、ついつい全力で駆け抜けてしまうものだから、馬上の射手の方も苦労されていました。きっとこれから、どんどん巧く走れるようになるね!
こちらのお馬さんは、今回参加した中ではいちばんのベテラン。
キャリアを積み重ねているだけあって、的と的の間を程よいスピードで駆け抜ける技量を身につけているのには感嘆しました。ちゃんと馬上の気配を察して、スピード調節しながら走っているように見えるのですよ。凄い…!
日本の古式馬事をじっくりたっぷりした午前中の「愛馬の日」。次回は午後の部をまとめてご紹介する予定です。
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