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『王家に捧ぐ歌』感想(2) [宝塚歌劇]

DVDも出ております♪


感想(1)はコチラから。

さてさて、引き続き、第2幕のまぁ様萌えポイント一覧へまいりましょう。

★平和に浮かれ、爛熟していくエジプト。ここは初演の叶千佳と陽月華のキュートさが忘れられませんね~。

★人々の合間を、わかりやすくキョロキョロ、ウロウロするラダメス(朝夏まなと)。マントひとつで変装したつもりなのでしょうか、バレバレです(笑)。あっけなくみんなに見つけられて祭り上げられる時の、ちょっと引き気味の様子がまた育ちの良い感じで、可愛らしい感じでした♪

★ついにアムネリス(伶美うらら)に、「♪私はアイーダを愛してます♪」と伝えるラダメス。檄したアムネリスに「控えなさい、ラダメス!」と強く言われ、はっと膝をつく姿が、また美しくてオペラグラスでガン見です(笑)。足が長いわ~、まぁ様♪

★ラダメスとアムネリスが対峙しているところに突然割り込んでくる、エチオピア王・アモナスロ(一樹千尋)。「囚われの身を嘆き、狂った」と噂されるアモナスロは、よろよろと2人に近づき、自身の友達だという白い鳩を2人に差し出してきます。

★この時、ラダメスが「これ以上は近づくな」と言う感じで、アムネリスとアモナスロの間に自身の身体を滑り込ませ、鋭く片手を出してアムネリスを守るような体勢を取るのですが、

そ・れ・が!!それが、それが超絶カッコよかったのです~~~~!!!!(≧▽≦)

「やだ、私もまぁ様に守られたい…!!」と心の底から思ったのは、絶対に私だけではないはずです(←真剣)。

★そして、「守られて当然」という顔で平然としているアムネリスうらら姫も素敵。そうか、まぁ様に守っていただくためには、あれくらい堂々としていなくてはいけないのねっ!(←違)

★アモナスロから遠ざかるように促すラダメスと、それを制するアムネリスの無言の演技も好きでした。どちらも気品がある手振り身振りで、素敵だったなぁ~。

★そして!お待たせしました!ようやく、ラダメスとアイーダ(実咲凛音)の心が結ばれる瞬間!!ここはもう、アイーダの揺れ動く心も女性としてすごくよくわかるし、でもラダメスのまっすぐな愛に心が震えるし、本当にキュンキュンしました。

★とにかくこの場面は、


まぁ様の「アイーダ」呼びの破壊力が半端ない


この一言に尽きます!!(断言)


★「アイーダ…」と呼びかける時の甘く優しいこと、そしてそんなアイーダを見つめるまなざしの、熱くて真摯なこと…。はぁ、今思い出しても胸が焦がされます。

★ようやくアイーダを抱きしめた時の表情が、また素敵でね!!素敵でね!!素敵でね!!(≧▽≦)(←大事なことなので3回言ってみました)。

★何というのでしょう、ようやく愛する人をこの胸に抱きとめた安堵感、ただアイーダへの愛おしさがあふれて止まらない「恋する男」の表情でね…。はあぁぁぁ(溜息)。

★ここの場面は、本当に胸キュンだけでなく、「ああ…やっと結ばれた…」という幸福感でいっぱいになるのですよね(笑)。

★初演でも「身長差」に悶えましたが、今回も大いに悶えました(笑)。「抱きしめて…強く抱きしめて」と言うアイーダを、改めてぐっと抱きしめるラダメス。そうすると、アイーダの身体がぐーっと伸びて、つま先立ちになるのですよね。それがまた…(お察しください)。

★アムネリスの存在に怯えるアイーダを、背中から抱きしめるまぁ様、もといラダメス。「月の満ちる頃」のデュエットが、月の光のように美しくて儚くて…。この場面をきっかけに、あまりにも激しくて辛い展開へと変わっていくのを知っているだけに、より一層、愛し合う2人が寄り添うこの場面が際立って美しく見えます。

★そしてついに運命の時(←いろいろ端折りすぎていて本当にスミマセン)。ここで歌われる「三度の銅鑼」は、初演の時から大好きです!「♪一度目の銅鑼は 明日への予感♪」で、その場にいる兵士・王族・女官・神官たちが一斉に顔を下手上方を、「二度目の銅鑼は 明日への願い♪」で上手上方を向ける振り、今でもひとりで家で真似して遊んでいます(笑)。

★「聞け!」というファラオの声を合図に、その場にいる全員が、右手を左胸に当てる振りも大好きです!やっぱり家で真似しています。鏡の前で「この角度かな?」とか言いながら(笑)。

★個人的には、この場面のラダメスの衣装が大好き!上品な濃紺の生地にゴールドの装飾が施されているのですが、クルーネックみたいになっていて、まぁ様の首筋が美しく見えるから!ここ重要なので下線を引きました(笑)。

★この場面は、これまで冷静沈着だったラダメスの心が、初めて揺るがされる場面でもあります。いつも通り任務を終え、一刻も早く運命のもとへ…という時にファラオ(箙かおる)に呼び止められ、「やがて王族となる」と告げられた時の、激しい動揺。

★この時のファラオの声が、王としての威厳でなく、父としての願いも込められていて…。いつの時代も、親が子どもの幸せを願う気持ちは変わらないのですね…。

★そのファラオに、「祖国はお前に預けた」と肩に手を置かれて、よろめくラダメス。容赦なく、銅鑼の音は鳴り響きます。ここで「三度の銅鑼」がリフレイン。最初はキビキビとした動きで中空に視線を飛ばしていたのに、この時は周りの動きに合わせながらも、膝をついて見上げるラダメスの顔は、瞳が揺れていて、追い詰められた彼の苦悩が伝わってきます。

★ウバルド(真風涼帆)たちによってファラオが暗殺され、自らの裏切りを告白するラダメス。大混乱する現場を鎮めるため、アムネリスは自らがファラオとなることを宣言します。かつてファラオよりラダメスに授けられた聖剣を彼の腰から引き抜き、雄々しく振りかざすアムネリスが、切なすぎて涙が出ます。

★そして、アムネリス様が聖剣を引き抜きやすいように、タイミングに合わせてちゃんと身体を引いてあげるラダメスのさりげない優しさにも胸キュンです。

★優しいと言えば、ファラオが刺されて倒れた直後、駆け寄ってファラオの頸動脈を確かめるラダメスの手つきが思いのほか優しくて、不謹慎にも胸キュンでした。

★エジプトに殲滅されるエチオピア。変わり果てた祖国を嘆き、「人間とは そもそも こんな生き物なのか」と慟哭する女たちが悲痛です。その嘆きの中、愛のために生きる決意をするアイーダの神々しいこと。覚悟を決めた人間の美しさ、というべきものでしょうか。

★ラダメスとアムネリスの、最後の会話。全てを背負い、全てを覚悟した人間の揺るぎない美しさが、ここにも。人が皆、こんな風に揺るぎなく生きていけたなら…未来永劫、不可能なことでしょうが。

★生きながら石室に閉じ込められたラダメス。光さえ届かない闇の中で、ひたすらにアイーダのことを想い歌う姿は、胸が締め付けられます。

★個人的に、朝夏まなとの演者としての真骨頂は、この場面だったと思っています。ほの暗い中で、声を振り絞るように「♪この広い…広い…広い世界で 私はついに孤独だ…♪」と歌い始め、「あらゆる希望は、消えた…!」とうめくように呟き、顔を突っ伏すラダメス。しかし、アイーダが地上で生きているという希望を見出し、「♪アイーダ 強き光よ…♪」と涙を微笑みを見せて歌うラダメス。

★アイーダは、ラダメスの処刑前に石室に忍び込んでいました。アイーダの声を聴き、半狂乱になってアイーダを探し求めるラダメス。銀橋の真ん中で手が触れ合い、強い力でアイーダを抱き寄せるラダメス。

この時の、アイーダを引き寄せる様子が本当にオトコマエでね…(ノД`)・゜・。

手が触れ合った次の瞬間、


「がしっっ!!」←アイーダの手を握り締める


「ぐいっっ!!」←渾身の力でアイーダを引き寄せる


「ぎゅうぅぅぅっっ!!」←全身全霊でアイーダを抱きしめる


この一連の動作が、本当に胸キュンでした!!ハンカチで涙をおさえつつも、オペラグラスは絶対に外さない!!

★この辺りにくると、まぁ様、涙が止まらなくて止まらなくて…。またその涙が、美しくて…。

★そんな感情ダダ漏れまぁ様を優しく見つめる、みりおん(実咲)の慈愛にあふれた眼差しが、本当に素敵でした。ああ、トップコンビって良いものだなぁと素直に思えることができる瞬間でした。

★ファラオとなったアムネリスは、ラダメスの遺志を理解し、こう宣言します。

「…いつか人々は再び戦い始めるでしょう。そして、いつまでも戦い続けるでしょう。しかし、たとえ戦おうと、戦いで傷つこうと、我々は決して明日への希望を失ってはならないのです」。

初演も今回も、この言葉の持つ深さ、重さを実感します。





★フィナーレは、真風・澄輝さやと・愛月ひかる・蒼羽りく・桜木みなとによる5人のナンバーから。とてもキラキラ輝いている男役スターの場面ですが、歌詞は「世界は今も戦いに充ちている」「祈りを捧げよう」などなど、前の場面、そして現代に繋がっていることを示唆するものになっています。こういうところが、いかにも木村先生と言う感じ。

★「アイーダ 強き光」に合わせて、朝夏が本編の最後とほぼ同じポーズでセリ上がってきます。黒の変わり燕尾で、袖丈が少し短めで、朝夏の持ち味でもある手首から指先にかけて美しく見えるようなデザイン。

★ここのまぁ様も、素敵でしたよ~☆(←安定)手足の長さを生かしたしなやかで伸びやかなダンスにうっとりします。

★大階段から男役が降りてきて、上手から真風が登場。朝夏との男役同士のデュエットとなります。真風が背後から朝夏を抱きかかえるような振りがあるのですが、身長のある朝夏を真風がすっぽりと抱きかかえていたのがツボでした。ゆりかちゃん(真風)、思っていた以上に逞しいわ…(ぽっ)。

★ブルーの衣装が可愛らしいロケットの後は、通称(?)「アダルティー・SUGOTSUYO」(笑)。実咲を中心とした娘役だけの場面なのですが、ゴールドとレッドを基調に、足を存分に見せるデザインのドレスをひらめかせながら、実咲が吐息交じりに「♪すごっすごっ つよっつよっ♪」と歌ってくれるのです。

★本編ではエチオピアの王女を演じていたのに、「♪エジプトはすごくてつよい♪」とか歌っても良いものだろうのか、と初見では戸惑いを隠せませんでしたが、東京公演では大人の魅力全開の実咲を存分に堪能いたしました(笑)。

★この場面では、大海亜呼と綾瀬あきな、宙組が誇る娘役ダンサーによる、色香が漂いながらも優雅なダンスにくぎ付けでした。

★この公演で卒業となった大海。『薔薇に降る雨』の春風弥里とのダンス、『カサブランカ』のマドレーヌ役が印象深かったなぁ。ショーでは、彼女の姿を見るだけで何故か安心感がありました。長い間、ありがとうございました。

★えびちゃん(綾瀬)は、これからもキビキビした小気味よいダンスで、宙組娘役を引っ張って行ってほしいと思います!

★ゴールドのガウンを身にまとった朝夏が再び登場。前場から引き続き出ている娘役、同じくゴールドの衣装&レッドのブーツ姿の男役に囲まれて、陽気に歌います。組子たちをニコニコしながら見つめて歌うまぁ様、かわゆす( *´艸`)。

★そして、白い衣装に早替わりしての、トップコンビのデュエットダンス。この場面のまぁ様は、どこを取っても優雅で透明感にあふれていて、美しくて…どのポーズを切り取っても絵になる麗しさです。

★個人的に好きなのは、冒頭の、花組ポーズを決めながら左手をぐーっと伸ばしていく振りと、大階段から実咲が両手を差し伸べる際に、上手よりの場所で、左手を腰に当てながら、右手をぐーっと伸ばしていく振り。ちなみにここは、宝塚歌劇団公式サイトのトップページでも写真が使用されていました。

★まぁ様は、「男役のダンス」が極められるひとだと思います。男らしさだけでなく、優雅さと機敏さ、しなかさと伸びやかさ、軽やかさと力強さ。恵まれた長身と手足の長さを生かして、優美なダンスをたくさん踊ってほしいなぁ。

★エトワールは純矢ちとせ。変わらずまろやかな美声に癒されました…。

★パレードでもまぁ様にロックオン(笑)。本編とは違い、はじけるような笑顔で銀橋をわたるまぁ様には、すでにトップスターとしての風格と気品がみなぎっています。





…読み直してみたら、本当にまぁ様の事しか書いていない(笑)。

まぁ様が、こんなにも宝塚のトップらしいトップスターとして真ん中に立ってくれたことが、想像以上に嬉しかったのです。

これからのまぁ様、そして宙組に、期待したいです!(お正月公演のポスターも素敵!)
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