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カンゲキ☆アワード2014 発表! [アワード]

じゃんじゃかじゃーん、じゃんじゃんじゃんじゃん、じゃんじゃかじゃーん☆

(効果音も自前なカンゲキ通信)

お待たせいたしました!いよいよ、独断と偏見と贔屓目とミーハーの真骨頂、「カンゲキ☆アワード2014」の発表です!


カンゲキ☆アワード2013は、コチラから


ノミネート作品は、カンゲキ記録☆2014をご覧くださいませ♪

今年は、おそらく人生でもこんな特異な1年はなかったんじゃないかという位のカンゲキ☆ライフでしたので、選定も思いっきり特異にしてみました。ええまぁ、趣味と好みとネタ(?)に突っ走ってみたという事です(笑)。

でも、本当に悩みました…。ある賞はスパッと決まっても、ある賞は候補者が目白押しで1人に決められない!ということが何度も…。悩みに悩んで、最終的には目を閉じて最初に浮かんできた演者さんにお贈りすることにしました。

毎回おことわりしておりますが、あくまでも、私自身の観点と贔屓目だけで選出しているアワードですので、生温かい目で受け止めて下さいませね。


それでは、発表いたしまーーーーす!!!







☆作品賞☆

『一夢庵風流記 前田慶次』

(脚本・演出/大野拓史)


こちらは、記事を書けなかったのが本当に心残りで申し訳なく思うのですが…。

原作の世界観を破壊せず、その世界観を残したまま破たんのない脚色を加え、それが見事に恋愛と政治、濃厚な人間関係を緻密に描き上げた素晴らしい作品でした。これはまず、大野先生の手腕に大きな拍手を送りたいと思います。

合わせて、演出も本当に素晴らしかった!「(馬の)松風は必ず出すように」という原作サイドの要望に忠実に応えて他社より「馬役者」を招聘して再現された「松風」は、またたく間に観客の心をつかみ、大人気者になりました。

そして、この公演が最後となった壮一帆&愛加あゆのトップコンビや他の卒業生だけでなく、全ての
タカラジェンヌへの深い愛情と敬慕の念が込められた配役ときめ細やかな演出。観ているこちらとしても、安心して、作品に、登場人物に思いを委ねることができました。

もちろん、壮はじめ、全ての雪組生の熱演とチームワークの賜物でもあります。どの生徒も、それぞれの役を生き切っていました。

そうそう、ときめきポイントもいっぱいでね!!ヾ(≧∇≦*)〃キャー☆

「もう…嘘をつくことが許されぬ相手なのでござるよ」とか!慶次(壮)がまつ(愛加)の手を握ったまま繰り広げる殺陣のカッコ良さと言ったら!もう、客席では自分がまつになって、壮くんに手を引かれている気分になって、一緒に逃げていましたもの!(←妄想は人生の糧)

こんなにも、物語に深くのめり込むように宝塚のお芝居を観たのは、久しぶりです。

…と、完成度の高い脚本と演出、出演者の熱量、助っ人(松風)の素晴らしい助演、欠かせない全てのピースがピタリとはまった奇跡の舞台。心が熱くなる素晴らしい舞台でした。





☆主演男優賞☆

蘭寿とむ

(『ラスト・タイクーン-ハリウッドの帝王、不滅の愛-』/『TAKARAZUKA∞夢眩』)

『ラスト・タイクーン』感想(1)
『ラスト・タイクーン』感想(2)
『ラスト・タイクーン』感想(3)
『ラスト・タイクーン』感想(4)
『ラスト・タイクーン』感想(5)

『TAKARAZUKA∞夢眩』感想(1)
『TAKARAZUKA∞夢眩』感想(2)


桜一花ちゃんの言葉を借りますが…


「言葉はいらない」。


この、一言に尽きます。

蘭寿とむが魅せた、最後の男役。それは表現する言葉など必要としないほど、圧倒的に美しく、雄々しく、透明な輝きにあふれていました。

今でも、最初の登場シーン、チェアーをくるっと回して脚をさっと組みポーズを決める瞬間を思い出すと、胸がいっぱいになります。





☆主演女優賞☆

蘭寿とむ

(『ifi(イフアイ)』)

Aバージョンの感想
Bバージョンの結末


…ええ!これがやってみたかっただけですけど、何か?(笑)

ひとりの役者さんに主演男優賞と主演女優賞をお贈りした例は、尾上菊之助丈が2009年(男優賞)と2005年(女優賞)があります。しかし、同じ年にひとりの役者さんに、主演男優賞と主演女優賞をお贈りするのは、もちろん初めての事。

本当に、自らの趣味に邁進してみました。なんか本当にスミマセン(笑)。

まさかこんな早く、女優として活動を再開してくれるとは思ってもいませんでした。しかも、膝丈タイトスカートのらんとむとか!男の人にリードされるらんとむとか!何か「私の知らないらんとむ」が舞台上に満載で、何度客席で、「ひいぃぃぃぃ」と心の中で絶叫したことか(笑)。

らんとむは、科白を言う時の自然な呼吸の繋ぎ方や間の取り方が本当に絶妙なので、いつか朗読劇にも挑戦して欲しいなぁと思っています。

女優・蘭寿とむのスタートに、乾杯!!!




☆助演男優賞☆

尾上松緑

(『青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)』)


記事(青砥稿花紅彩画)


歌舞伎の舞台を拝見するたびに、松緑の成長…と申しますか、円熟ぶりには目を見張ります。いつも申し上げていますが、松緑が出演される舞台を観ると、「歌舞伎を観たなぁ~!!」という満足感でいっぱいになるのです。

特に、『弁天小僧』の南郷力丸で見せた、悪役らしい香りと色気と言ったら!幕見で拝見していたのに、その色悪ぶりがずどーん!と直撃して、終演後はフラフラしてしまいました(笑)。

将来、歌舞伎の世界を背負う存在になるであろう松緑丈。彼がいれば、きっとその未来は明るい、と確信しています。




☆助演女優賞☆

桜一花
(『Iラスト・タイクーン―ハリウッドの帝王、不滅の愛―』ケイティ・ドーラン、『ノクターン―遠い夏の日の記憶―』オリガ、『エリザベート―愛と死の輪舞―』ゾフィー)

『ラスト・タイクーン』感想(1)
『ラスト・タイクーン』感想(2)
『ラスト・タイクーン』感想(3)
『ラスト・タイクーン』感想(4)
『ラスト・タイクーン』感想(5)

『ノクターン』の感想(基本的に瀬戸くん)

一つの花 ~花組退団者~


11月に卒業した、桜一花。本当に、「宝塚の娘役」を体現した存在でした。

あなたが蘭寿さんに対して贈った言葉。

「言葉はない。もう、愛(ラブ)しかないです」。

その言葉を、そのまま、あなたに贈ります。

一花ちゃん、宝塚で娘役として咲き輝いてくれて、本当に本当にありがとう。

そして、一花ちゃんに出会える機会があります!

来年2月、元宙組娘役スターで同期の美羽あさひのライブにゲスト出演するそうです!やったー!

2月20日(金)18:30
2月21日(土)12:30

東京・原宿 Music Restaurant「La Donna」

くわしくは、「美羽あさひオフィシャルブログ」トップページにてご確認ください。

かつて、蘭寿とむの相手役を務めた理想の娘役2人がそろい踏み…!これは絶対に行きたい!!




☆敢闘賞☆

中村勘九郎

(『怪談乳房榎』)

記事


いやもう…まさに八月の「乳房榎」は、勘九郎大奮闘公演でした!とにかく、三役早替わりが本当にスムーズで、1人の役者が3人の役を演じているのではなく、3人の役者がそれぞれの役を演じているのでは?と錯覚してしまうほど。

そして、その早替わりを「こなしている」のではなく、ちゃんとそれぞれの役を演じ切っているところがまた素晴らしかった!!

目覚ましい活躍が目立った勘九郎丈、来年はお父様の遺志を受け継いで、弟・七之助丈と平成中村座を復活させます。
これからも、ご自身の未来に、中村屋の未来に、そして歌舞伎の未来に邁進してください!




☆新人賞☆

瀬戸かずや
(「とろりんさん…俺じゃダメですか?」)

『TAKARAZUKA∞夢眩』感想(1)
『TAKARAZUKA∞夢眩』感想(2)

『ノクターン』全体の感想(主に瀬戸かずやくん)
キャストの感想(基本的に瀬戸くん)

ふってわいた学ラン&軍服祭りに狂喜乱舞
学ラン&軍服に触発されて妄想フルスロットル記事


いやもうね、今年の瀬戸くんは本当に素敵でした。男役・蘭寿とむが卒業した後、宝塚の世界に興味を持ち続けることが出来るのかな…と思っていた私ですが、まさか、らんとむのサヨナラ公演で、「こ…このヒト…素敵かも…!」と思ってしまった男役さんに出会ってしまうとは(笑)。

彼の学年的に、「新人」ではないのですが、突如「彗星」の如くわたしの心の中に飛び込んできたので、「Rising Star」と言う事でこちらで選出させていただきました。

ちなみに、()内の受賞理由ですが…本当にアホな理由ですよ(笑)。

蘭寿とむサヨナラ公演中、私はなぜか上手端の客席で観劇することが多かったのです。そして瀬戸くんは、らんとむの右肩後方、つまり下手側で踊っていることが多かったのですね。上手側に座っている私がオペラグラスをのぞくと、ちょうどらんとむの右肩の辺りに瀬戸くんがきれ~いにフレームインしてくるのです。

「あら…あの男役さん…ちょっと素敵かも…」と思った次の瞬間、オペラグラスの中の瀬戸くんが、私に向かって訴えかけてきたのです!


「とろりんさん…、俺じゃダメですか?俺じゃ、とむさんの代わりになれませんか?」


って!!


や…やだ、瀬戸くんたら、積極的っっ!!(*ノωノ)

(※あくまでも筆者の痛過ぎる妄想です。)

らんとむの代わりにはなれないけれども、それ以来、瀬戸くんは私の中でひときわ輝く存在です。「瀬戸くんがいるから、宝塚を観に行こう」って思えるようになりましたもの。

瀬戸くん、これからもますますセクシー鬼畜っぷりに磨きをかけまくって(笑)、素敵な男役さんになってください!ファンだけでなく、娘役にも惚れられる、男役にも愛される男役になってくださいね!!




☆ベストカップル賞☆

沖香菜子&柄本弾

(『ロミオとジュリエット』)


記事


大変に重厚な、深い愛の世界を感じさせた東京バレエ団『ロミオとジュリエット』。若くして命を終える恋人を、美しいダンスで見せてくれました。

いちばん印象的だったのは、アンコールの挨拶の時。ジュリエットを踊った沖とロミオを踊った柄本の2人がカーテン前に登場したのですが、その時に、感極まった表情の沖を、柄本が優しい笑顔とともにぎゅっと抱き寄せて、お互いの額をすりよせるように合わせたのです。

それが本当に微笑ましくて、こちらまで温かい幸福感が心に流れ込んでくるようでした。

もう、これ以上にないキュンキュンなカーテンコール。こちらまで「本当に素敵だった~!!!」と心から拍手を送りました。

今でもおでこをごっつんこする2人の、お互いを労うかのような輝くような表情を思い出すと、胸がキュ~ンとします☆




☆団体賞☆

OSK日本歌劇団

(『桜NIPPON 踊るOSK2014』より「CONNECTION」)

第2部 感想


何ていうのでしょう、この劇団の本当の意味での「本気」を目の当たりにしたような気がします。

主演の高世麻央にあて書きされたような構成でしたが、特に第5景「過去Ⅲ」には、心を強く打たれました。まさか不良少年の抗争を、トップ以下出演者全員で、あそこまで渾身の不良スタイル(←賛美しています)を見せてくださるとは…胸が熱くなりました。

最初はどんな気持ちで観たら良いのか戸惑いましたけれども(・_・;)、悠浦あやと以下対立グループと高世グループが衝突するシーンのダンス場面は、鋭くて、キレがあって、疾走感にあふれていて、本当に素晴らしかったです。





☆特別賞☆

未涼亜希

(『心中・恋の大和路』丹波屋八右衛門、『前田慶次』雪丸)

『心中~』ちょいレポ


今年8月までの雪組が届けてくれた感動の涙の一片には、必ず彼女の熱演と熱唱がありました。

「この世にただひとつ」の絶唱を、忘れることはないでしょう。

いつかまた、あなたの歌声に、あなたの演じる姿に、どこかで出逢う事ができますように…。





いかがでしたでしょうか?

今年はね、本当に悩みました。ギリギリの時間まで発表できなかったのは、本当に素晴らしい候補ばかりに恵まれて、どれか1つに絞るのは本当に難しかったからです。

今でも、「ああ、あの作品も入れたかった、あの方も入れたかった…」と思う事ばかり。けれども、今年はこれで行きます!宝塚と歌舞伎に偏ってしまいました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

さぁ、明日はいよいよ「スター☆オブ・ザ・イヤー」の発表です!紅白を楽しみながら、こちらも合わせて楽しんでいただけますと幸いです。
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コメント 6

はなみずき

お疲れ様でした!
どれも納得の受賞です(^o^)。
特に、蘭寿さんの、W受賞、おめでとうございます!
by はなみずき (2014-12-31 01:55) 

★とろりん★

はなみずきさま

早速のコメント、ありがとうございます。
今回は特に、私も渾身の力を振り絞って選出したので、自己満足感半端ないです(笑)。

by ★とろりん★ (2014-12-31 19:07) 

夜野愉美

★とろりん★さま
今年も交流ありがとうございました。
納得のカンゲキ☆アワードでした。まっつに特別賞、ありがとうございます♪
蘭寿さんも順調にお仕事続いていますね。今度は女優で共演できたらいいなーと思ってます。
by 夜野愉美 (2014-12-31 21:19) 

★とろりん★

夜野さま

コメント、ありがとうございます。

今回は、ここ数年ではいちばん頭を悩ませたアワードでした。かなりギリギリまで時間がかかって…。でも苦しんだ分、自分でも達成感が半端ないです(笑)。

有り難いことに、らんとむも順調に新しい道を進んでいて、有り難い限りです。いつか必ず、舞台のまっつに再会できますように!

今年もお世話になり、ありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします。

by ★とろりん★ (2014-12-31 21:40) 

mami

とろりんさん、本年もよろしくお願いいたします。
助演男優賞の松緑くんがめちゃくちゃ嬉しいです!ほんとに進境著しいですよね。これからの歌舞伎を担っていく中心の一人として私も期待しています!
今年も素敵なレポお待ちしています!
by mami (2015-01-02 10:12) 

★とろりん★

mamiさま

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

いやぁ、松緑丈は本当に素敵でした!弁天小僧に向ける視線の色っぽさ、「よ、か、ろう、ぜ」の艶っぽさ!あまりの色気にゾクゾクしちゃいましたよ!

松緑丈の舞台を観ると、「松緑丈、良かったなぁ~」という感想は勿論ですが、「歌舞伎を観た~!」「歌舞伎って良いなぁ!」という満足感がいちばんに来るのです。これって実は凄いことですよね。今年も松緑丈の縦横無尽な活躍ぶりに、期待したいですね☆

わたくしも、mamiさまのレポを楽しみにしております☆


by ★とろりん★ (2015-01-02 19:23) 

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