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『牧名ことりファイナルコンサート』@ニコニコ生放送 [OSK]

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(私にとっての牧名さん思い出の舞台『桜NIPPON・踊るOSK!』@三越劇場)


2015年10月17日(土) 近鉄アート館 19:00開演


観に行きたかったけれども行けなかった、『牧名ことりファイナルコンサート』。

10月16日~18日に、近鉄アート館にて上演中の「OSKミュージックスタジオ」に加えて、11月にOSKを日本歌劇団を卒業することになった牧名ことりのファイナルコンサートが上演されました。

大阪だけの公演なので、良いなぁ、うらやましいなぁと思っていたのですが、何と、ニコニコチャンネルにて生放送をするというではありませんか!これは有難い試みでした。





牧名ことりは東京都出身。1999年、74期生として日本歌劇学校に入学。牧名が入学した翌年、OSK日本歌劇団は日本歌劇学校の生徒募集を停止します。結果的に、牧名達74期生が近鉄時代のOSK最後の入団生となります。

2001年、『闇の貴公子』で初舞台を踏みますが、2002年に近鉄からの支援打ち切りが発表され、2003年に劇団は解散。牧名は一時期、関西を離れますが、「歌劇の舞台に立ちたい」という思いから、New!OSKとして活動を再開した劇団に戻り、以降、娘役スターとして活躍を始めます。

2004年に松竹座『春のおどり』出演時のエピソード。2年半の間、ずっと最下級生だった牧名。この舞台では最下級生としての仕事もこなしながら舞台研修生の指導も行い、「悲壮な顏で舞台と楽屋を行ったり来たりしていた」(総合司会の吉津たかし談)そうです。

その中でも、確実に、着実に娘役スターとしての道を歩み続けた牧名。もう少し、OSKのトップ娘役として極めた芸と華を観ていたかった…というのが、率直な思いです。





さて、ファイナルコンサートではOSK関連の曲はほとんどなく、「みんなが歌いたい曲を歌う」(牧名)というコンセプトのステージとなっていました。

牧名は、「HOWEVER」(GLAY)、「Butterfly」(木村カエラ)、「それを青春と呼ぶ日」(SKE48)などのJ-POP、「ひかりふる」(kalafina)、歌詞を替えての「どうすればいい」(『アイーダ』)、「私が踊る時」(『エリザベート』より)など、アニメソングやミュージカルの名曲なども披露してくれました。

どの曲もパワフルかつ情感豊かに歌い上げて、流石ですね~!!

「ステージで最後に"悪女"を演じてみたい」という牧名の希望に沿って、『黒蜥蜴』の世界観に置き換えて、歌詞をそれらしく替えて桐生麻耶とデュエットした「私が踊る時」は、特に素晴らしかった!!

朗々と歌い上げる牧名も素敵ですが、こういう「物語を語る」歌を歌わせたら、他の追随を許しません。色香、凄味、オーラ…一瞬で緑川夫人になりきって歌い切るのは、圧巻でした。黒いドレスも綺麗!

相手役(明智小五郎)として共に歌い上げた桐生も、それはそれは男前でしたわ~☆

OSK観劇歴はまだまだ浅い私ですが、桐生と牧名は舞台で漂わせるオーラの濃度というか、熱量が似ているような気がします。一瞬でその世界観に入り込めて、周囲もその中に引き込んでいくような。2人のデュエットを聴くことが出来て、嬉しかったです。最後はキスシーンで終わるのが、また大人っぽくて胸キュンです(貧相すぎる語彙力)。

「そばにいて」では、高世麻央とのデュエットダンス。

白の衣装に身を包んで軽やかに舞う2人の姿は、夢のように美しくて、儚くて、切なくて…。初めて観たOSKの舞台が、高世&牧名による主演公演(2011年『桜NIPPON 踊るOSK!!』)で、本当に良かったなぁと心から思いました。

牧名を後ろからそっと抱きしめて、彼女の頬に顔を寄せる高世サマの横顔が、それはそれは貴公子で、それはそれは麗しくて…一瞬、どうにかなりそうでした(笑)。

純白のドレスに身をまとった牧名をセンターに、ラストに出演者全員で合唱した「見上げてごらん夜の星を」も、愛にあふれていて感動しました。舞台から、客席から愛が向けられ、そしてその愛を全て受けて止めていた牧名の笑顔は、神々しいほどに輝いていました。

インターネットを通じてでも感動したのですから、劇場で観劇されていた方はそのオーラに圧倒されていた事でしょうね。

「見上げてごらん…」を歌いながら、メンバーが1人ずつ、一輪のバラ(だと思います)を牧名に手渡していく場面があったのですが、ここでも男役ツートップは魅せます!

桐生は片膝をついた王子様スタイルで牧名にバラを差し出す、正統派必殺技。

高世は牧名を見つめながら、チュッとバラにキスをして手渡すという、ファン憤死必至の最強奥義を繰り出していました。

いや~!さすがですよ、高世サマも桐生さんも!!牧名だけでなく、客席全員とニコ生視聴者全員が悶絶したことでしょう(笑)。

どの歌唱も、牧名の魂を感じる歌声を堪能しました。

そう、牧名の歌唱は、いつでも「魂」を感じさせるものばかりでした。

決して妥協しない、頑なにも思える真摯な舞台と、ありったけの魂を込めて歌い上げるソウルフルな歌声…。彼女の歌声を聴くことが、OSKを観劇する楽しみでもありました。

最後の舞台となる南座での『OSKレビュー in Kyoto』でも、最後の花道を華麗に飾ってほしいと思います。

素敵な時間をありがとう、ことりちゃん!!


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えりあ

とろりん様

詳しく書いていただいて、トークを思い出しました。私はこの回を劇場で見ていたので、記憶があいまい・・。牧名さんと桐生さん、歌声が大変あうと思いました。「私が踊るとき」は最高でした!もう聞けないと思うと残念ですが、桐生さんと城月さんの「オペラ座の怪人」も肌があわ立つほど素晴らしかったですので、次は城月さんに期待してます。(いま「真田雪村」のほうにご出演ですが、上田公演では城月さんソロもあるので、ぜひ!)11月の南座、牧名さんを堪能したいと思います。

最後の歌は「上を向いて歩こう」ではなく「見上げてごらん夜の星を」です。会場ではプログラム配ってたので・・・。

by えりあ (2015-10-18 20:46) 

★とろりん★

えりあさま

コメント、ありがとうございます。

この公演を劇場でご観劇なさっていたとのこと、とても羨ましいです!記憶があいまいになってしまわれるのも、分かります!あまりにも眩しい光にあふれている舞台は、その輝きに圧倒されてしまいますものね…。その輝きを全身に浴びておられたのですね。

曲のご指摘、ありがとうございます!そうですよね、頭の中では「見上げてごらん…」だったのに、なぜか「上を向いて歩こう」と打ってしまっていました。さっそく修正させていただきました。感謝です。

11月の南座、私は行けそうにありません…(´;ω;`)。
えりあさま、牧名さんの最後のステージ、めいっぱい見届けてきてくださいませ!
by ★とろりん★ (2015-10-18 22:27) 

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