JR肥薩線 嘉例川駅 [旅]
JR肥薩線の「嘉例川(かれいがわ)」駅は、1903(明治13)年の開業当時からの木造駅舎が今も残っており、「大隅横川」駅と並んで鹿児島県内最古の歴史を持っています。
なんと、今年で111年目を迎えるのですよ!すごいですねぇ・・・。
駅の待合室にも、レトロな木のベンチが並んでいます。
駅舎内には「駅ノート」が置いてあり、全国から訪れた旅人たちが思い出を書き留めています。
無人駅なので、駅構内への立ち入りは自由です。
手前に見えているのは、切符を回収するボックスです。
改札口も、窓口も、すべて木製。もちろん窓枠や柱も木製で、丹念に使い込まれた木のぬくもりを感じます。
肥薩線の列車は、約1時間に1本。
なんと、タイミング良く列車が到着しました~!!
Wiki先生によると、2013年の1日平均乗降人員は、75人だそうです。
この列車から降りてきたのは、ほとんどが高校生たち。軽やかな笑いをたてながら談笑する女子高生、つかず離れずの距離でベンチに座って、無言でゲームを始める男子学生…。
100年以上の歴史を感じさせる静けさをたたえた駅が、あっという間に若さあふれるにぎやかな空気に包まれました。
やはり、若い人たちの純粋な笑顔は、言葉には言い表せないエネルギーを秘めています。
彼ら、彼女らは数年後、数ヶ月後には、新しい環境へと旅立っていくのでしょう。思い通りにいかない時、自分の思いだけではままならない出来事に向き合った時、この駅で過ごした時間のことを思い出しては、故郷を懐かしく思う事でしょうね。
深い山間(やまあい)に、静かにたたずむ小さな駅。
でも、この駅で時間を過ごした人の心の中では、力強い、大きな存在として、きっといつまでも在る事でしょう。
とろりん様
素敵な写真をありがとうございます。
約40年前 わたくしの国鉄某最寄駅も 駅舎はこんな感じでした。
木製のベンチ 待合室のやや高い天井。
現在はほんとうにつまんない駅舎に成り果てましたが
駅の存在って 記憶の中で 大きいのです。
by 茶とんび (2014-12-21 17:26)
茶とんびさま
コメント、ありがとうございます。
駅、って、自分では気づかないくらいさりげなく、それでいて大きな存在ですよね。実家の最寄り駅も、再開発ですっかり変わりました。再開発後に初めて駅に降りた時は戸惑いましたもの。「ここ、本当に私の故郷?」って。
ある地方の、ある単線の駅舎がとてもお気に入りだったのですが、数年前、有名デザイナーの手によってリニューアルされました。某有名特急が通過するため…という理由で。確かに綺麗にはなりましたが、古い駅舎ならではの味わいはなくなってしまいましたね。
嘉例川駅は、これからもそのままで在って欲しいです。
by ★とろりん★ (2014-12-22 17:22)