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『レビュー 夏のおどり』 第2部 感想 [OSK]


第1部 『桜花抄』の感想はコチラへ



第2部 『Au Soleil ~太陽に向かって』  
作・演出/吉峯暁子


第2部もOSKらしい、スピード感満載のオーソドックスな洋物レビュー。タンゴあり、ラテンあり、スパニッシュあり、そして正統派ダンスありと、王道のレビューでした。

しかし、すでに記憶がかなり抜け落ちております…orz

とりあえず、思い出したことをメモ程度に書き散らしておきます。


第1景 Au Soleil ~太陽に向かって~
音楽/鞍富眞一
振付/ACCHY

花道スッポンから、トップスター桜花昇ぼるのセリ上がり。

赤のスパンコール衣装が端正な顔立ちと長身に映えて、「やっぱり綺麗なお人やわ~」と、一瞬で目がハートに。

思い起こせば昨年の4月、OSK日本歌劇団90周年の掉尾を飾った日生劇場公演『春のおどり』を桜花がトップとして成功させた時、隣接する東京宝塚劇場では、蘭寿とむ率いる宝塚歌劇団花組が『オーシャンズ11』を公演中でした。

OSKの「桜」と、宝塚の「蘭」。なんて華麗で豪華な「花いくさ」なんだろうと、ひとり密かに心躍らせていたのが、まるで昨日のことのように思い出されます。

あれから1年あまり。既に蘭寿は宝塚を退団し、そして桜花も、この公演を最後にOSKを旅立ちます。

あ、ちなみに桜花さんと蘭寿さん、共に舞台で「真田幸村」役を演じたという共通点もあったりします(笑)。

閑話休題。

花道の桜花に見惚れていると、いつの間にか本舞台には出演者が勢揃い!うーん、目がいくつあっても足りない!

男役も娘役も目が覚めるような綺麗な赤のドレスで、オープニングからガンガンに踊ります!


第2景 太陽のブルース
音楽/鞍富眞一
振付/中村ゆみ

悠浦(ゆうら)あやとを中心とした、若手男役たちのいわば顔見世的な場面。

(確か)水玉模様のシャツで、サスペンダーを操りながらのナンバーだった記憶があるのですが、とにかく元気いっぱいのポップな印象。

んー、オープニングも結構はじけた明るい感じだったので、こちらの場面はクールダウンできるような、次の景への導入のような、スーツ姿とかでシャープな場面でも良かったかな。若い男役さんが頑張ってキザってる姿を見守るのも、ファンの楽しみのひとつですし(*´艸`*)ムフフ☆


第3景 太陽と月 -TANGO-
音楽/竹内一宏
振付/中村ゆみ

いやもう、ここは高世麻央の女装ですよ!これに尽きますよ先輩!(←誰)

高世は桜花に次ぐスターの地位を確立している男役ですが、この場面では黒いドレスを身にまとった女性として、桜花と美しく妖しくタンゴを踊ります。金髪のボブ(?)が、超似合う!両サイドの髪を頬に添わせていて、艶っぽくて謎めいた美貌に、見つめているだけでゾクゾクしました。

冒頭で桜花を誘惑する牧名ことりも、色気が凄い!この方は目線で色気を表現できる娘役さんですね。


第4景 太陽に願いを-CASINO-
音楽/竹内一宏
振付/中村ゆみ

新婚夫婦(桐生麻耶、朝香櫻子)がハネムーンに出かけた先でカジノに足を踏み入れて、ルーレットに挑戦する…という趣向の、ちょっとコミカルな場面。

舞台下手に大きなルーレット盤の装置がどーんと置いてあり、赤、黒、緑のルーレットの目(赤=城月れい、黒=実花もも、緑=星南ゆり)が、夫婦の挑戦に合わせてくるくる踊ります。

ルーレットの目って赤と黒だけだと思っていたのですが、「0(ゼロ)」番の目だけは緑色なんですね。だから緑ちゃんもいたのねー。

夫婦が陽気にルーレットに興じているところに颯爽と登場するのが、若いウェイター役の桜花。シャツの袖をまくって、ベスト姿というシンプルな服装なのに、超カッコイイ!!シャンパンを乗せたトレイをお客に差し出す動きも凄く滑らかで、ニッコリと微笑みかける姿もイケメン!

すごいなぁ、桜花さんって、どんな色にでもすぐに染まれる方だなぁ。

最後は妻(朝香)がウェイターに恋をして、夫は情けないことに…。な、成田離婚…?(←違)


第5景 太陽の鼓動

音楽/宮原透
振付/麻咲梨乃

「A アフリカ」

コメディのような前景から一転して、舞台は薄暗い雰囲気に。昼さえ光の届かない密林の中、男(楊琳)と女(白藤麗華、麗羅リコ)がアフリカ民族衣装のような出で立ちで、ワイルドに力強く踊ります。

最初、ここは男役3名の踊りだとばかり思っていたんですよ。2名が娘役さんだと気付いた時にはビックリでした。ぐーっと腰を落として、足を振り上げて地上を踏みしめる、というような振りもあった(ような記憶がある)のですが、それも本当に力強くて、勇ましくて、それでいて動きがしなやかで…。いやぁ、凄かったです。


「B ニューオリンズ」「C ニューヨーク」「D 踊るニューヨーク」

アフリカの場面からどう続くのかな…と思っていたら、トップ3(桜花、高世、桐生)が登場。一応、中詰という位置づけで良いのかな…と思っていました、この時は。

それから群舞へ。男役はワイシャツとパンツにサスペンダー、娘役は黒と白を基調にしたミニのフレアスカート。そして全員ソフト帽を手に、迫力あふれる総群舞に!ジャズの名曲「テイクファイブ」に乗って踊り出すのですが、どんどんフォーメーションが変わり、曲調もめまぐるしく変化し、最後は何とも言えない高揚感あふれるダンスシーンに!

ここは本当に感動しました。「ダンスのOSK」の真骨頂を見せつけられましたね。とにかく圧倒されすぎて、口を開けたまま呼吸も瞬きも忘れたんじゃないかと思うほどに無心で舞台を見つめていました。

娘役さんの衣装ですが、ちょっと中途半端なミニ丈で、足のラインがあまり綺麗に見えないデザインだったのが残念。いろいろネットでリサーチしてみたところ、松竹座『春のおどり』の時は、ホットパンツだったようですね。えー、ホットパンツで良かったのに!何か事情があってのチェンジだとは思いますが、それなら娘役も、男役と合わせてパンツにするか、いっそのことダルマの方が良かったような気も…。素早い足のステップも見どころのひとつだったので、なおさら、脚が綺麗に見える衣装を用意出来れば良かったのにな~と思いました。

とは言っても、本当にここは素晴らしいダンスナンバーでした!最後の音でバンッ!!と全員が寸分のブレも見せずに決まった瞬間に劇場中に巻き起こったどよめきと万雷の拍手が、どれだけ見応えのある素晴らしい場面であったか、その場に居合わせた観客がどれだけ興奮し、心を揺さぶられたかを物語っていました。


第6景 太陽のファルーカ

音楽/中川昌
振付/麻咲梨乃

スパニッシュの場面。フラメンコドレスに身を包んだ牧名が歌い、折原有佐と真麻里都がデュエットダンスを踊ります。

いや~、牧名さんの歌、艶やかで迫力があって素敵だわ~…。劇団違いで恐縮ですが、はるか昔、星組のショー『ワンナイト・ミラージュ』のスパニッシュの場面で歌う洲悠花さんを思い起こさせました。存在感もありながら、時には可憐に、時には清楚に、時には優艶に、役や場面のカラーでガラッと空気を変えてくる娘役さんですね。

そして場面が転換して、男役によるマタドール。かっちょいいわ~…。(←さっきから語彙が貧相過ぎる件はスルーでお願いします)(←今後、ますますひどくなる予定です)


第7景 太陽のリズム -LATIN-
音楽/中川昌
振付/大谷盛雄

陽気で華やかな空気満載!ラテンの名曲を歌い継ぎながらの中詰その2。

名曲と書きつつ、誰がどの曲を歌ったのかは全く記憶にありません。すみません。観劇しながら、「ああ、この歌どこかで聴いたことある~」と思っていたのですが、もう私の海馬は劣化が進む一方…orz。

でも!桜花さんが歌った曲だけは覚えています!

だって…「エル・クンバンチェロ」だったんですもの!!(※蘭寿さんの持ち歌)(←違)

この場面は客席降りもあって、楽しかった~!トップは本舞台に残って踊りまくるのですが、これも本当に素敵で、うーん、目がいくつあっても足りない!(←本日2度目)

それにしても、第5景であんなに踊りまくっていたのに、ここでも踊るんですかい!!と、度肝を抜かれました。OSKのひとたち、どれだけ体力あるんだ…。


第8景 太陽と花 -チェリーガールズ-
音楽/竹内一宏
振付/ACCHY

いよいよお待ちかね!娘役ユニット、「チェリーガールズ」(恋羽みう、舞美りら、遙花ここ、和紗くるみ、城月れい)の登場です!

「エリーゼのために」のメロディーとともに、花道から登場。膝丈まであるフリルいっぱいのドレスがラブリー☆

…と、思いきや、本舞台でいきなりドレスをオトコマエに脱ぎ捨て、ホットパンツとオヘソ出しトップスという、何とも大胆な衣装に早替わり!おねーさん吃驚しすぎて鼻血だしそうになっちゃったよ!(←変態)

ここでセクシー&キュートに、「キッスは目にして!」を歌い踊るチェリーガールズ。この曲は某化粧品会社のキャンペーンソングとしてヒットしましたが、今回の記事を書くためにWiki先生に教えを乞うてみたところ、「エリーゼのために」をオールディーズ風にアレンジしたものだったんですね。だから冒頭が「エリーゼ…」だったのかぁ。

ここは鍛え抜かれた健康的なお色気をめいっぱい享受。うむ、眼福、眼福☆(←予告無しのキャラ変更)

ホットパンツにおへそを出した衣装で、ものすごく大胆で露出の高い衣装なのに、いやらしさとか下品さを微塵も感じさせないのは、舞台での鍛錬を突き詰めた賜物でしょうね。

どの娘役さんも可愛らしくて良いのですが、いちばん目を惹いたのは舞美りら。とにかく脚が長い!腰の位置が高い!!身体全体のバランスがすごく良い!!!それでいてキビキビと小気味よく踊る姿は、まさに女神!


第9景 ラインダンス
音楽/鞍富眞一
振付/ACCHY

OSK名物、高速ラインダンス。これはOSKの呼び物として、しっかり確立されていますよね。時間も結構たっぷり取られていますし、フォーメーションも振付も多彩。後半からはチェリーガールズも合流して、他の出演者たちをリードします。

脚上げの回数も角度もスピードも、全てがきっちり綺麗に揃えていて、本当に見応えがありました。


第10景 フィナーレ
音楽/鞍富眞一
振付/名倉加代子、ACCHY(パレード)

いよいよ、クライマックス。

紫の衣装に身を包んだ桜花がひとり舞台に立ち、自身のために作られた曲を心を込めて歌います。本当に、この方の透明な明るさというか、ピュアな輝きって、一体どこからくるんだろう…と思ってしまいます。

私自身、桜花の舞台を観劇するのはまだ3回目なので、ヒヨッコも甚だしいのですが…まるで水のような、空気のような透明感を感じさせるスターです。スッと舞台に立っているのですが、真ん中にいるのが、すごく自然、というか何の違和感も感じさせない。トップとして立つべくして生まれてきた方なんだろうなぁと、しみじみ感じ入りました。

桜花が歌う間に男役たち(高世、桐生、真麻、楊、悠浦、虹架路万、香月蓮、愛瀬光、華月壮)が登場し、ショパン「別れの曲」を使った場面へ。惜別と未来への祈りを込めた、美しく切ないダンス。

同じく紫色のドレスを着た朝香が登場し、桜花とのデュエットダンス。サヨナラ公演で、紫の衣装のデュエットダンスって…雪東宝と一緒やん…だばー(号泣)。リフトもユニゾンも凄く綺麗で、朝香の「娘役としてのダンススキル」に惚れ惚れする場面です。

最後は、白い燕尾服の男役と、スカイブルーのドレスを着た娘役が勢揃いしての群舞。ここは娘役さんのスカートさばきが本当にお見事でした!クライマックスでもガンガン踊りまくるOSK団員のスタミナに脱帽…。

最後に、白燕尾に羽根を背負った桜花が登場。色彩美の相乗効果もあいまって、清々しく爽やかなフィナーレでした。

アンコールは勿論、桜パラソルを使った「桜咲く国」!1階席のお客様にはミニパラソル(劇場ショップで販売)を振っている方も結構いらっしゃって、ちょっと羨ましく観ていました(笑)。そして桜花さん、結構大きな羽根を背負ったまま、「桜咲く国」を他の出演者たちとほぼ同じ振りで踊っていたのが、凄くカッコ良かったです!


* * * * *


新生・OSKは、早くも来月、東京・三越劇場での公演が決まっています。
『桜NIPPON 踊るOSK 2014』


桜花さんも、すでに新しい世界へ向けて早くも始動した様子。アメブロでブログも開設されました。

桜花昇ぼるのNoboroom
http://ameblo.jp/noboru-oukoku/


OSKの新しい未来が、光り輝いていますように。そして、桜花さんの新しい人生が、幸せでありますように。



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OSK日本歌劇団 『レビュー 夏のおどり』 第1部 感想 [OSK]

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2014年8月2日(土) 新橋演舞場 16:00開演

大阪を本拠地に活動するOSK日本歌劇団によるレビュー。トップスター・桜花昇ぼるのサヨナラ公演でした。

和物と洋物のレビュー二本立ては、めまぐるしく変化する多彩なステージ。息つく間もないほどのスピード感とテンポで、眼がいくつあっても足りない!と思うほど。ああ、出来ればもう1度だけでも観たかった…。

公演からだいぶ経ってしまってもはや記憶もうろ覚えなのですが、一言二言、感想を書き留めておきます。


1部 桜花抄
作・演出/花柳壽楽


第1景 桜会(さくらえ)の章(プロローグ)
音楽/松岳一輝
振付/西川箕乃助

桜花の名を冠した和物レビュー。幕開きは、出雲阿国と名古屋山三の二役で登場!その圧倒的な存在感と華やかさは、さすが「OSKの太陽」と賞されただけのことはあります。長身に阿国の装束がよく似合っていました。

桜花が阿国(女役)として舞う時には、朝香櫻子・牧名ことりのトップ娘役が、名古屋山三に早替わりして再登場するときには高世麻央・桐生麻耶(きりゅう あさや)の主役級男役スターががっちりと脇を固めます。その安定感がOSKならでは。難にストレスもなく安心して観られるというのは、良いことですよね。

テーマ曲は、「あした輝く」。作曲した松岳一輝さんと言う方は、電気的祝祭楽団 OTO-DAMAというユニットに所属されているのだとか。和物レビューというイメージを良い意味で覆す、いわば「純邦楽ポップス」という感じの曲。ノリの良い歌謡曲みたいで、パッと新橋の舞台が明るくなります。歌詞は桜花の卒業を意識したものになっているのですが、しんみりと切なくならず、カラッと明るく、爽やかな楽曲。誰もが笑顔になれる一曲です。


第2景 夢見草の章
音楽/松岳一輝
振付/花柳寿楽

『源氏物語』をモチーフとした場面。黒い紗幕の向こう、まずは若き日の光源氏(高世麻央)と頭中将(桐生麻耶)の姿が浮かび上がります。2人が舞うのは、雅楽「青海波(せいがいは)」をベースにした舞。

『源氏物語』前半のハイライトとも言える青海波の場面の再現。静謐で格調高いメロディーは、熱気あふれるプロローグの余韻と興奮を鎮めるには最適です。作曲は、前景に続いて松岳一輝。

高世と桐生の二人舞は息もピタリと合っていて、本当に美しい~!OSKと言えば、和物・洋物関係なく振りがとても機敏なイメージがあるのですが、ここはたっぷりと舞を見せてくれました。

そして光源氏(桜花)が登場。彼が出逢い、関わった女たち(朝香、牧名、折原有佐、恋羽みう、白藤麗華)が浮かび上がります。

緋の長袴にたっぷりと襲(かさね)のある袿(うちぎ)を優雅にさばきながら、光源氏と絡む女性たちのたおやかで美しいこと。勿論、その中央に立つ桜花は、まさに「光る君」の名を思い起こさせるに相応しい美男子ぶりです。

やがて、白鳥となり、旅立つ源氏。真っ白な装束に早替わりした桜花は、透明な輝きに包まれていました。


第3景 浪速の花見の章-寿盗音符-
音楽/松岳一輝
振付/山村友五郎

「鼠小僧」をモチーフにしたコミカルな場面。江戸を疾走する鼠小僧(真麻里都)を、銭形平次(桜花)が追いかける様子を、盆セリを駆使してスピーディーに場面転換しながら見せていきます。

大阪を本拠地にするOSKだけに、松竹座『春のおどり』では、舞台は大坂の町だったとか。今回は江戸が舞台になり、歌に入っていた「大坂~ミナミ」という歌詞は「東京~ギンザ」に変更されていましたが、それでも平次さんは大阪弁でした(笑)。

ここは、上述したように、盆セリを使った演出が秀逸!鼠小僧と岡っ引きたちが舞台を所狭しと駆け回って追走劇を繰り広げるのですが、この場面の間、盆セリはずーっと一定のスピードで回転しています。盆セリ上には江戸の商家が立ち並ぶセットと下町の路地のセットが背中合わせになるように設置されています。

そして、セットが舞台正面に来るたびに、そのお店の中かた素浪人(高世)と追っかけ女子や、後家(朝香)、大店の丁稚(桐生)や女方(悠浦あやと)と役者など、スターたちがにぎやかに登場して華と彩りを添えるのです。ぐーんと回る盆セリに、次は誰が登場するのかと、凄くワクワクしました。

素浪人の高世さんが、めちゃくちゃ色っぽくて素敵~!思わず客席から身を乗り出して、ついていきそうになっちゃいました(笑)。

桜花さん@平次も大奮闘!鼠小僧を追いかけて、舞台~花道~客席を走り回り、なぜか大縄飛び(しかもダブルダッチw)にまで参加して、ついには2階客席に登場!まさか2階まで来て下さるとは思わなかったので、客席は大興奮!

私は2階最前列で観劇していたのですが、なんとすぐ近くまで来て下さいました!鼠小僧を追いかけている体で、「鼠小僧、知りまへんか?あ、えろうすんまんへん、すんまへん」と、汗だくでも笑顔は絶やさずお客さんに声をかける桜花さん、とってもキュートでした!

そして、盆セリが回転する上でも、小気味の良い踊りを見せるOSKの皆さん。バランスをとるのも難しいので、キレッキレ動きで、流石でした!


第4景 桜扇の章

音楽/松岳一輝
振付/花柳寿楽

袴姿の若衆5名による、連れ舞。桜花は金地の扇を、それ以外の出演者(高世、桐生、楊琳、悠浦)は銀地の扇を使って舞います。突き抜けて陽気で明るい前景からはガラリと空気が一変して、端正で格調高く、型をきちんととらえた美しい舞の場面。

やがて、桜花が高世に金地の扇を手渡します。旅立つ者から、見送る者へ。ハッとした顔で見上げる高世に、桜花が力強く微笑します。その2人の横顔が心に残りました。

高世と扇を交換した後、花道を去っていく桜花。その背中に流れるのは、「桜のボレロ」です。


第5景 桜吹雪の章(フィナーレ)
音楽/松岳一輝
振付/山村若有子

OSKのテーマソング「桜咲く国」をボレロ調にアレンジした「桜のボレロ」に乗って桜花が花道を去ると、そのまま音楽は途切れることなくフィナーレへ。

桜吹雪の中の群舞。フォーメーションが凄く綺麗!そして上級生から下級生にいたるまで、踊りが揃っています!壮観!!

入れ替わり立ち替わりスターが登場して、その場面ごとに演出がきちんとされているので見応えもあって、何度も言いますけれども、目がいくつあっても足りない!この「桜のボレロ」を観るためだけに通っても良い!と思えるほど。

場を任されるスターたちは、若手であれベテランであれ、華だけでなく実力がちゃんと備わっていて、「その瞬間、シンになるに相応しい」と納得できる方たちばかり。ですから何の気兼ねもなく、舞台に集中できるのです。

そして、桜花が登場!高世・桐生も揃い、クライマックスへ。舞台と客席の高揚感が最高潮に達して、何とも言えない感動におそわれます。やっぱり、OSKの和物レビューは見応えがたくさんあって、構成がしっかりしていて、素晴らしい!


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