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カンゲキ☆アワード2016 発表!! [アワード]

毎年ギリギリの発表になってきておりますが、今年もカンゲキ☆アワードを発表いたします!

しかし、今年は観劇したのがほぼ歌劇かクラシック音楽か蘭寿さんか、という大変に偏ったジャンルとなっておりますので、何とも心苦しい感じですが、独断と偏見と贔屓愛に満ちた自己満足アワード、宜しければお楽しみください(笑)。




☆作品賞 宝塚花組特別公演 『For the people―リンカーン 自由を求めた男―』(作/演出:原田諒)☆

こんな重厚で骨太で見応えのあるお芝居を、宝塚で、花組で観ることが出来るんだ!という新鮮な驚きと喜び、感動に打ち震えた作品でした。奴隷解放運動、そして南北戦争という、政治的な要素の詰まったテーマを、宝塚らしい壮大な演出と細部まで行き届いた丁寧な作りの衣装、そして何よりも主演の轟 悠を筆頭に集結した花組出演者の大熱演が素晴らしかったです。


☆主演男優賞 朝夏まなと(『シェイクスピア ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~』 ウィリアム・シェイクスピア/『エリザベート』 トート)☆









まぁ様、昨年に続く主演男優賞2連覇…!おめでとうございます!!

『シェイクスピア』では、芝居作りに情熱を注ぐ青年シェイクスピアの成長を、『エリザベート』ではシシィの事が好き過ぎてたまらない(笑)黄泉の帝王トートを好演。

全国ツアー公演『バレンシアの熱い花』でも感じましたが、まぁ様に「恋している役」を演じさせたら、他の追随を許しませんよ!あの大きな瞳でまっすぐ見つめられて「愛している」とか言われちゃったら心臓麻痺起こしますよね!

今年1年も、宙組さんの舞台を観ながら思うのは、「まぁ様ステキ☆(≧▽≦)」という事と、「みりおん(実咲凛音)、いつもあんな風に見つめられて、心臓大丈夫なんやろか」という、どーでも良い事でした(笑)。 


☆主演女優賞 花乃まりあ (『ME AND MY GIRL』 サリー)☆

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花乃まりあのサリー役は、等身大で、彼女の個性にぴったりでした。一途にビルを愛していて、だからこそ、その前から姿を消すことを決断する…。

涙をポロポロとこぼしながら切々と歌う「一度ハートを失ったら」は、サリーの純粋な愛がまっすぐに伝わってきて、こちらも思わず涙ぐんでしまうほどでした。観れば観るほど、好きになってしまうサリーでした。


☆助演男優賞 愛月ひかる (『エリザベート』 ルイジ・ルキーニ)☆

これまで、98年雪組、02年花組、09年月組、14年花組と宝塚の『エリザベート』を観劇しているのですが、個人的には、ルキーニとしての「居づまい」が一番しっくりときたのが、今回の愛月だったように感じられました。

ストーリーテラーとして、決して悪目立ちすることなく、それでいて気配を消し過ぎることもなく、絶妙の距離感で、トートとエリザベートの「愛の輪舞」を見守り続ける…私にとって理想のルイジ・ルキーニ役を見せてくれた愛月くん、私の中でポイント急上昇中です!!


☆助演女優賞 桜咲彩花 (『For the people』 アンナ/『ME AND MY GIRL』 ディーン・マリア公爵夫人/『金色の砂漠』 ビルマーヤ)☆

今年1年、彼女の活躍は目覚ましいものがありました。与えられたすべての役を堅実に、そして的確に演じ切ったその演技力に敬意を表します。

『For the people』ではどんなに絶望的な状況にあっても、夫を気丈に支え続ける黒人女性、『ME AND MY GIRL』では名家の誇りを守り続けるために奔走する気高い女性、そして『金色の砂漠』では、王族でありながら誰に対しても優しく対等に向き合うことの出来る穏やかな女性…。

演じた女性も、品があり、心に残りました。来年も素敵な女性をたくさん演じて欲しいですね!


☆敢闘賞 水美舞斗 (『For the people』 エルマー・エルスワース)☆

最近、ワタクシの中でポイント急上昇中の水美舞斗くん。今年も美味しい役をたくさん演じていましたが、何よりも、この役を演じたマイティ―に激しく魂を揺さぶられました。

心優しく、穏やかな青年が、祖国の自由のために、尊敬するリンカーンのためにと戦火へ自ら身を投じていく。そして、全力を尽くして闘い抜いた結果、壮絶に命を散らせて行く…。エルマーのエピソードの中に、原田先生が本作で伝えたかったメッセージが込められているのではないかと感じました。

「アメリカ…万歳!」と言って崩れ落ちた瞬間の、何とも言えない衝撃と喪失感。あの瞬間、客席の誰もが「北軍は、必ず勝たなくてはならない!」と強い気持ちを持ったように思います。あの場面から、客席の意識が一気にひとつにまとまって舞台へ向かっていったような感覚を覚えました。客席の全てを舞台に巻き込んでいった気魄の演技、お見事でした。


☆新人賞 大原櫻子 (『The Love Bugs』 てん子)☆

冒頭に一人で登場して、突然ハイトーンで歌いだし、客席を舞台の世界観に引き込む、というなかなかにプレッシャーのかかる役どころを、持ち前の天真爛漫さと愛敬で難なくクリア。可憐な存在感と、小さな体から放出される圧倒的にパワフルな歌声に、「すごい女優さんが出てきたものだ」と感嘆しました。


☆ベストカップル賞 早霧せいな&咲妃みゆ (『ローマの休日』、『私立探偵ケイレブ・ハント』)☆

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いやいや、ちぎみゆには、今年もほっこり、うっとりさせてもらいました~☆どんだけラブラブなんですかね、このトップコンビは!(←愛情あふれる逆切れ)

『ローマの休日』は、世界的名作というプレッシャーもはねのけて、早霧と咲妃の『ローマの休日』として成立していました。『私立探偵ケイレブ・ハント』では、正塚芝居に必要とされるナチュラルな演技をさらりとこなして、共感できるカップル像を見事に体現。

とにかくね、このコンビを観ているだけで、幸福な気持ちになって、心が無条件にときめくのです!お互いがお互いをきちんと想い合っている、その姿を観ているだけで、もう言葉は要らないくらいに幸せな気分にさせてもらいました。

これって、トップコンビとしては凄く凄く大切な事だと思うのです!!(←とろりん2016年の主張)

退団も同日に発表して、素敵だなぁと思いました。(会見場所が別々だったのは残念だったけど…)

そんな2人の愛を観ることができるのも来年で最後ですが、しっかり心に焼き付けておきたいです。


☆団体賞 宝塚花組『雪華抄』 波の華☆

紀州の漁師唄をメインにした群舞が素晴らしかったです!!棒状のシャンシャンを使った手踊りが隅から隅まで全員ぴったり揃っていて、さすが、ダンスの花組の意気と粋は和物でも存分に発揮されておりました!!

それにしても、この花組公演はショーもお芝居もそれぞれにずっしり見応えがあるという、最近の宝塚にしては珍しい(こらこら)、大満足の2本立てでした。特に『雪華抄』は、ぜひ海外公演でも上演してほしい!カーテン説明芝居ばっかりの某作品より絶対に良いと思うの…。


☆特別賞 鳳真由 (『For the people』 ウィリアム・ハーンドン/『ME AND MY GIRL』 セドリック・パーチェスター)☆

花組の芝居巧者が、また1人去っていきました…。何とも寂しく、残念です。

男役である前に、人間として温かく、血の通った芝居が出来た稀有な存在。パーチェスターのような少しデフォルメされたような役どころでも、決してやりすぎにならないのは彼女の芝居人としての矜持でしょう。

いちばん好きだったのは、『For the people』で失意のうちにあったリンカーンを力づける場面。科白がうろ覚えで申し訳ないのですが、「(2人の職場である弁護士事務所の)資金繰りが悪くなれば、西部へ行くさ。金が出るって言うじゃないか」と明るく言った後、「私も一緒に行こう」と答えるリンカーンを一瞬見つめた後、「エイブ、君が行くべき場所は西部ではない」と穏やかに、真摯に伝える場面。

この時の「西部へ行くさ」と言うときの屈託のない明るさと爽やかさ、一転して「君が行くべき場所は西部ではない」と諭すときの、穏やかに、それでいて真摯な口調…。男性同士の真の友情と信頼が、そのさりげない科白の中に十分に込められていて、胸が熱くなりました。

Pちゃん…寂しいけれど、これからの人生も笑顔に包まれていますように!


***


うーん…やはり、歌劇に偏りましたね(;´∀`)。何卒、何卒ご容赦くださいませ。

さて、大みそかは「スター☆オブ・ザ・イヤー2016」を発表いたします!

…もう皆さま、予想通りかと思いますが…ちょっとだけご期待ください(笑)。


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