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カンゲキ☆アワード2015 発表! [アワード]

ぱーぱらぱー ぱらぱー♪ (ぱぱぱぱー♪)
ぱらぽぱー ぱらぱぽー♪

まさかのG1ファンファーレで始めてみました、年末の風物詩、ミーハーと贔屓目と独断と偏見の頂点、「カンゲキ☆アワード2015」がやってまいりました!!


カンゲキ☆アワード2014は、コチラから。


ノミネート作品は、カンゲキ☆記録2015をご覧ください。 


今年は基本的に歌劇(宝塚、OSK)の観劇(しかもリピートしまくり…)に偏っていたので、おそらく選出も偏っていると思います…。それでも楽しんでいただける方は、ぜひご覧くださいませ!

それでは、発表です!!!

 

 

 

 




☆作品賞☆

『星逢一夜』

(脚本・演出/上田久美子)

記事

今年の作品賞は、文句なしにこの作品を選出します!!

日本人の心の機微、独特の美徳と美意識、その中で揺れ動いていく人の心と心…切なくも清々しい物語と透明感あふれる世界観に、久しぶりに心の底からのめりこんで「お芝居を観た」という気持ちになりました。

なかなか宝塚ファンには馴染みの薄い題材を見事に仕上げた上田先生の緻密かつ細やかな脚本と演出だけでなく、早霧せいな・咲妃みゆ・望海風斗をはじめとした雪組生による情感あふれる芝居が本当に素晴らしかったです。





☆主演男優賞☆

朝夏まなと

(『TOP HAT』ジェリー/『王家に捧ぐ歌』ラダメス)

『TOP HAT』ちょいレポ

『王家に捧ぐ歌』感想(1)
感想(2)

 

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いやぁ、今年の主演男優賞は、間違いなくまぁ様でしょ!!(笑)。

もう、カンゲキレポでのまぁ様賛歌からして、予想されていた方も多いのではないかと思いますが、ええ、予想は裏切りません!(笑)。

今年、宙組トップスターに就任したまぁ様。フレッド・アステアの役を演じたことで、もともと得意だったダンスにますます優雅さと伸びやかさが加わり、さらに『王家に捧ぐ歌』では想像以上にセンターが似合うスターとなっていて、本当に感動しました。歌って踊れてお芝居もできるトップスターとして、これからますます充実期を迎えて輝くでしょう。

 




☆主演女優賞☆

愛希れいか

(『1789―バスティーユの恋人たち―』マリー・アントワネット)

ちょいレポ

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最初に配役を見た時は、「どうして龍の相手役のままじゃダメだったのかな?」と不思議に思ったのですが、観劇して納得しました。「この作品は、"主役"が2人いなくてはならないのだ」と。

物語は、フランス革命を市民からの視点と王朝からの視点を見事に両立させて描かれています。市民側と王朝側に、それぞれ拮抗する"主役"が立つことで、より緊迫感のある、そして見ごたえのある舞台が成立します。

市民側の主役がトップスターの龍真咲なのであれば、王朝側の主役はトップ娘役である愛希れいかでなければ、宝塚歌劇としてこの作品は成立しません。相手に寄り添うのではなく、独立して相手に向き合わなくては、見ごたえのある舞台にはなりません。

愛希は、見事に、、私の想像をはるかに超える存在感でその期待に見事に応えました。ちょいレポでも書きましたが、マリー・アントワネットという女性を前半はキュートに、後半は等身大の女性をとして演じ切りました。

前半は、ブルボン王朝のファッションアイコン的存在として愛くるしく振る舞い、政治の事には興味なし。しかし、愛を知り、国の苦難に向き合い、自らを省みて、ようやく年相応の落ち着きと穏やかさを湛えた後半の佇まい。まるで聖母のような神々しさにあふれていて、息をのみました。

前半の華やかさ、愛くるしさと、後半の大人の女性の嫋やかさを鮮やかに演じ分けることができたのは、愛希だからこそだと思います。マリー・アントワネットという女性を、ちゃんと観客の共感を得られる存在として見事に見せていました。独特なデザインのドレスの着こなしも素晴らしくて、これぞトップ娘役、と心の底から感服しました。ちゃぴ(愛希)、本当に素晴らしい舞台をありがとう!!

 




☆助演男優賞☆

夢乃聖夏
(『ルパン三世』銭形警部)


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かつてない再現度の高さと完成度の高さで見事のアニメの世界を舞台に息づかせた雪組公演『ルパン三世』。この舞台化成功のカギを握っていたのは、一般的に見て、宝塚のキャラとは到底考えられない銭形警部を演じた夢乃であったと思います。そして彼女は、見事に、本当に見事に、原作のイメージと「宝塚歌劇の銭型警部」というイメージのバランスを絶妙のさじ加減で見極め、役を演じ切りました。

ひとつの事に熱心になりすぎて周囲が見えなくなる猪突猛進型、優れた状況判断能力と潜入捜査力(さすがインターポール)。そして何よりも、生涯の好敵手でもあるルパンへの揺るぎない愛情のような、一種の確固たる感情。それらの設定や役柄が全て、同期の早霧せいな(ルパン三世役)への揺るぎない思いの証のようで…ルパンを救うために銭形がひと肌脱ぐ場面なんて、「とっつぁんってば、もう~!(T_T)」って、本当に涙が出ましたもの。

太陽のように明るくて、熱くて、その明るさと熱さが独特の潔さと爽快感を持っていた男役、夢乃聖夏。彼女のように熱量が大きく、出てくるだけで劇場中がひときわ明るい光に満たされたような感覚になれる舞台人は、そう多くいません。今でも彼女の退団は本当に惜しいけれど、自身で決めて歩き出した道で、また彼女らしく明るく人の心を照らしてくれていると嬉しいです。

 




☆助演女優賞☆

桐竹勘十郎

(『桂川連理柵』お半)

記事

 
 
 
 
 

二代目吉田玉男襲名披露興行でもあった『桂川連理柵』。桐竹勘十郎が遣ったお半の不思議な可憐さと色香に、観ているこちらまで目が眩みそうになりました。作品では14歳のお半なのですが、少女の頼りなさと愛らしさに、時折見せる女の香り…25も年の離れた長右衛門でもついよろめいてしまうのは納得してしまいます。

「定まり事とあきらめて、一緒に死んでくださんせ」とすがりつくいじらしさ、ふとした仕草の中に漂う艶めかしさ。そのバランスが危うくてドキドキしてしまい、気が付けばお半から目が離せなくなる…という具合。文楽が持つ底知れない魅力を目の当たりにしたような気がしました。

この時に長右衛門を遣ったのが、自身の襲名興行であった吉田玉男。文字通りの見事な桐竹師の「助演」でした!

※ちなみに、当アワードにおける「~男優賞」「~女優賞」は、舞台で演じた役柄の性別に応じてお贈りしています。






☆敢闘賞☆

坂東巳之助
(新春浅草歌舞伎『独楽売』独楽売 千吉)

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    浅草歌舞伎いちばんの楽しみであった、巳之助丈の舞踊。鍛錬に鍛錬を重ねて確かなものにしたであろう基礎に裏打ちされた美しく機敏な所作と流れるように滑らかな手足の運び、ひとつひとつのキマリの優美さと言ったら、同世代の若手花形の中では群を抜いていると思われます。彼の舞踊を年の初めに観ることができて、本当に良かったです。


今年、お父様である坂東三津五郎丈がお亡くなりになりました。ブログなどを拝見すると、飄々とした現代の若者っぽい空気を感じる巳之助丈ですが、様々な思いを胸に秘め、心の中に静かな焔を滾らせながら目の前の舞台をお勤めになっていた事と思います。これからもお父様に似た気品のある端正な舞台を、そしていつかは、お父様を越えるような素敵な歌舞伎役者さんとなられますよう、心から願っております。がんばれ、みのやっほー!!

 




☆新人賞☆

京本大我
(『エリザベート』ルドルフ)

記事

cd.jpg 
『エリザベート』2015年版キャスト全曲収録ライブ盤CD

※残念ながら、大我くんの歌唱は入っていません(´;ω;`)。


花總まり、井上芳雄、田代万里生、山崎育三郎、香寿たつき…世代を超えて日本ミュージカル界の至宝が勢ぞろいしたと言っても過言ではない帝国劇場での舞台で、エリザベートの息子であり、トート(死)に魅入られていくハプスブルグ家の悲劇の皇太子、ルドルフを演じたジャニーズjr.の京本大我。

観劇するまでは、ジャニーズの舞台とは全く違う歌唱表現やお芝居に戸惑ったりしていないかな、と心配でしたが、そのフレッシュで緊張感あふれる舞台姿が、常に精神のギリギリのところで生きているルドルフの切迫感、繊細な魂と重なり、とても見ごたえがありました。特に「死のダンス」の場面は、目も眩むほどに眩い純白のブラウスで狂ったように踊り続ける様子が、美しくもあり哀しくもあり、観る者の心を掴んで離しませんでした。

大我くん、2016年公演でもルドルフを演じることが決定しています。もっと多くの方に、彼のルドルフをぜひ観てほしいですね。

 




☆ベストカップル賞☆

朝夏まなと&実咲凛音

(『TOP HAT』ジェリー&デイル/『王家に捧ぐ歌』ラダメス&アイーダ)

『TOP HAT』ちょいレポ

『王家に捧ぐ歌』感想(1)
感想(2)


まぁ様、2冠達成おめでとうございます!!

いやはや、まぁみりコンビ、素敵じゃった!

ちょいレポでも少し書いたのですが、とにかくダンスの相性が抜群!そして、お互いが心の底から信頼して舞台に臨んでいるのが伝わってきます。実力も三拍子そろった者同士なので、余計なことを考えずにとにかく舞台の世界に集中できます

『TOP HAT』フィナーレで、出演者全員が「I’m Putting All My Eggs In One Basket」を歌って朝夏を迎えて、「君に全てを懸けよう…♪」と歌いながら中央に立つ朝夏に向かって両手を差し出す振りがあるのですが、その時の、朝夏を見つめる実咲の眼差しが本当にいじらしくて愛おしくて、幸福感で胸がいっぱいになりました。

やっぱり宝塚は、男役と娘役が出逢って、恋をして、結ばれる、という単純だけど夢と幸せにあふれたストーリーが一番良いなぁと個人的に思います。観終わった後に清々しい爽快感とキュンキュンするときめき感を大事にして欲しいです、宝塚歌劇団演出部御中!(←請願書化)

 




☆団体賞☆

宝塚歌劇団花組『風の次郎吉―大江戸夜飛翔ー』出演者


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記事(2)
記事(3)
思わず万感の一句

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楽しくて楽しくて、でも少し胸が締め付けられて、でも最後はやっぱり清々しい感動にあふれた作品でした!そのハイテンションなステージを、最後の最後まで集中力を途切れさせることなく演じ切った本作品出演者全員に、この賞を贈ります!

主役の北翔海莉、瀬戸かずや、柚香光、鳳真由、桜咲彩花、仙名彩世、花野じゅりあ、華耀きらり…メインキャストだけでなく、隅から隅まで、出演者全員が自分の役を心の底から楽しんで生き生きと舞台に躍動していました。

さらに、スピード感あふれる主題歌がとにかくカッコよくてですね、耳に入ってくるだけで「キタキタキターッ!!」と無条件にテンションが上がります。

千秋楽の挨拶で、副組長(当時)の紫峰七海さんが「これから辛いことがあっても、この舞台を思い出して、”Hey!Hey!”と乗り越えていっていただければ嬉しく思います」と仰った言葉がとてもとても心に残っています(DVDに収録されています)。

底抜けに楽しくてじんわりきて幸福感にあふれた舞台を、ありがとう!!

 




☆特別賞☆

牧名ことり

(『MY FLOOR』/『牧名ことりファイナルコンサート』@ニコ生)

『MY FLOOR』ちょいレポ

『牧名ことりファイナルコンサート』感想

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「牧名ことりファイナルコンサート」 ミニ写真集付LIVE版CD


OSK日本歌劇団のトップ娘役の一人として、ここ数年、めざましい活躍を見せていた牧名。高世麻央がトップスターとしてお披露目公演をしたこのタイミングでの退団発表は、正直に言って大変なショックでした。

今年に入ってから、特にOSKでは男役の魅力を全面に押し出すPR作戦に出たようで、最後の公演となった南座「秋のおどり」にも、牧名はじめ主要娘役はポスターに登場しませんでした。男役と娘役が各々自立して立つことができ、それぞれ稀有な輝きを放つことが出来る、娘役でも華と実力があれば大舞台の重要な一場面を担うこともできる、それがOSKの一番の魅力であると私は思っているので、最近の傾向にはちょっと首をかしげてしまうこともあります。

牧名の歌声には、魂を震わせる何かがありました。「むすんでひらいて」を、あれだけソウルフルに、ハートフルに歌い上げることのできる人は、彼女のほかにいないと思います。

もっともっと、彼女の娘役としての舞台を観ていたかったなぁというのが本音ですが、これからは演出の仕事を通じて彼女の仕事を見守ることが出来そうです。彼女のOSKへの愛情がこもった素敵な舞台が、たくさん生み出されますように。そしていつか、どこかで彼女の活躍を見届けることが出来ますように!

 


 

いかがでしたでしょうか?皆様の予想通りでしたか?


今年は難しかったですね~…。だいたい、ひとつの賞に対して2つか3つは候補がいて、苦しみながら選び出しつつも、そのたびに「やっぱりこちらの方も…」と迷ってしまう始末。今でも、「これで良かったのだろうか」という思いがちょっとあったりします(苦笑)。

こうしてみると、歌劇の娘役さんが結構多く選出されていますねえ…。競馬でも、牝馬ちゃんが大好きです!(←果てしなくどうでも良い情報)

しかし、歌劇の娘役に実力も華をあればあるほど、男役という存在が益々輝きとオーラを増していくと個人的には思っているので、これからますます魅力的な男役さんが誕生してくることを願いましょう。

さぁ、明日はいよいよ「スター☆オブ・ザ・イヤー2015」の発表です!お楽しみに!(?)


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でるふぃ

とろりんさま
新年あけまして、おめでとうございます。

いつものイベントですね☆
記事の中から、とろりんさまの地声が・・元気のいいファンファーレが聞こえてきそう。
今年も、熱く、楽しませてください。よろしくお願いします。
by でるふぃ (2016-01-02 01:51) 

★とろりん★

でるふぃさま

明けましておめでとうございます。新年初コメント、ありがとうございます。

でるふぃさまのブログで新しく始まった辞書シリーズ、密かに楽しみにしております。「へえ、こんな使い方があrんだ、こんな言い回しが出来るんだ~」と勉強になりますよね。いつも心身のトレーニングを怠らないでるふぃさまのしなやかな生き方を参考にさせていただきたいと思う今日この頃です。

また、今年もでるふぃさまのお花畑がどんな風に咲き開いていくのか、こちらもとても楽しみです。本年もどうぞ宜しくお願いいたします!
by ★とろりん★ (2016-01-02 19:40) 

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